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音場工房

[ 2023年 8月 22日付 ]



フルサイズ・ブックシェルフ・スピーカー『 ELAC VELA BS404 』のご紹介


◆フルサイズ・ブックシェルフ・スピーカー「VELA BS404」

ブックシェルフながら、フルスケールのサウンドを再現するために開発されたスピーカーです。

アルミニウムとMDFからなる、ハイブリッド・エンクロージュアが特徴的な、ELAC VELAシリーズのフルサイズ・ブックシェルフ。
VELAシリーズのフラッグシップモデル「FS409」と同様のラージサイズ・エンクロージュアに、JET5トィータと180mmウーハーを搭載。
高エネルギーのトランジェントに卓越した能力を備え、反応に優れた機敏な再現力は、一般的なブックシェルフ・スピーカーとは一線を画す領域にあります。
先にリリースされ、絶大な評価を得た「CONCENTRO S 503」同様、フルサイズ・ブックシェルフ・スピーカーに新たな可能性を提示します。


◆VELA 400 LINEについて

VELA 400 LINEは、ドイツのキールにある本社開発チームが送り出す、JET5トィータ搭載のメイン・ラインアップです。
VELAは30年にわたり、ELACのR&Dでスピーカー・システム開発を続けてきた、ロルフ・ヤンケ氏の陣頭指揮のもと、その開発が進められています。
2018年にブックシェルフ・スピーカー「VELA BS403」、フロアスタンディング・スピーカー「VELA FS407」、センタースピーカー「VELA CC401」をリリース。
2019年に「VELA FS409」をリリース。そして2020年には「VELA FS408」が登場しています。


◆VELA 400 LINEのエンクロージュアについて

優雅なデザインと美しい仕上けが施されたVELAのキャビネットは、その強化のために、詳細な研究が行われました。
フロント・バッフルを3度スラントさせ、時間軸の整合をはかったエンクロージュアは、成型されたアルミ・ダイキャストの堅牢なベース部にマウント。
フレア型のグラス・ファイバー製バスレフ・ポートは底面に向かってダウンファイヤーされ、壁反射の影響を受けにくくしています。

エンクロージュア内部に発生する強力なエネルギーを受けとめるため、エンクロージュアのトップスピーカー・ターミナルには、頑丈なアルミニウム・プレートが採用されています。


◆JET5トィータについて

ドイツのキールにあるELACの本社工場で、今もハンドメイド生産されるJET5は、ELACブランドのアイデンティティともいえるベンディング・ウェーブ方式のトィータ。
25mm径ドーム型トィータの10倍の面積を持つJET5トィータ最大のメリットは、その高いパワー・ハンドリングにあります。
VELAはこのJET5に、新たにデザインされたウェーブ・ガイドを装着し、理想的な放射特性を得ています。


◆AS-XR CONEウーハーについて

クルトミューラー(ドイツ製)から供給を受けるペーパー・コーンとアルミニウム・コーンを重ねた振動板。
軽量で内部損失に優れ、クリスタル・ラインと呼ばれる、振動版にある幾何学模様のパターンは、コーン振動板の強度を10倍アップさせています。
VELAに採用された、AS-XR(アルミ・サンドウィッチ・クリスタルライン)ウーハーは、エッジであるラバー・サラウンドを拡大。
可動域の広いロングストローク・ボイスコイルのレスポンスを高めパワー・ハンドリング性能を向上させています。


◆ネットワーク・内部配線・スピーカーターミナルについて

磁気歪みを排した大型空芯コイルを装着したウーハー専用基板と、高品位パーツで構成されたトィータ専用基板は、それぞれの干渉を防ぐため、セパレート構成されています。
内部配線には、VandenHul(バンデンハル [オランダ])社製ケーブルを採用。
スピーカーターミナルはウーハーからの逆起電力をキャンセルするのに有効な、バイワイヤリング接続に対応しています。端子はもちろん、WBT(ドイツ)製を採用。


◆仕様

型式:2ウェイ・バスレフ型
ユニット:JET5×1、180mm AS-XR CONE×1
能率:87dB(2.83V/1m)
インピーダンス:4Ω
周波数特性:38〜50,000Hz
クロスオーバー周波数:2,400Hz
入力:80W(定格)/120W(最大)
サイズ:(H)412×(W)276×(D)332mm
重量:9.7kg
サランネット:セパレート型
備考:バイワイヤリング・スピーカーターミナル


◆担当者より

フルサイズ・ブックシェルフ … ちょっと聞き慣れない言葉ですが、そのネーミング通り、ブックシェルフ型ながらスケールの大きなサウンドの再現性を目指して開発されたスピーカーです。
2018年に発売された「VELA BS403」と比べると全体的に一回り大きくなっています。特に横幅と奥行きが、かなり大きくなっており、キャビネットの内部容量はなんと約2倍あります!!

・VELA BS404(写真左)
 寸法:(H)412x(W)276x(D)332mm
・VELA BS403(写真右)
 寸法:(H)362x(W)191x(D)240mm

一見「VELA BS404」だけ見ると、全体のバランスが良いのでさほど大きく感じませんでしたが、直接並べてみると結構違いますね。
低域のサウンドにストレスがなく、メーカー曰く「ドイツ車のようなたっぷりとしたストロークの余裕と、レスポンスの良さを感じられる」とのことです。

ブックシェルフ型ならではの低域のレスポンスと、フロア型でなければ表現が難しかった重量感を両立するという難題に挑戦した意欲作。
フロア型の低域はスピード感をキープするのが難しいケースを多く聞きますが、レスポンスを犠牲にしない、このアプローチは全然ありかなと思いました。
また、アンプにあまり大きなパワーを必要としない、使いやすさもお勧めの大きなポイントです。
一般的なブックシェルフ・スピーカーとは一線を画している、新境地の製品といっても過言ではありません。





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