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音場工房

[ 2023年 9月 12日付 ]



オーラデザイン 創業35周年記念のプリメインアンプ『 VA-40 rebirth 』


◆「Aura・35th・Anniversary」は原点回帰のピュア・アナログアンプ

「VA-40 rebirth」は、オーラデザイン 創業35周年を記念して企画されたインテグレーテッド・アンプです。初代モデル「VA-40」の名を冠した、このアニバーサリー・モデルは、当時の回路設計を忠実に再現した純粋なアナログアンプとしてデザインされています。

デジタル入力を持たず、ディスプレー表示もない「VA-40 rebirth」は全ての操作を手動に委ねます。このアニバーサリー・モデルのコンセプトは伝統のMOSFETシングル・プッシュプルのアドバンテージを明確なものとする瑞々しい音楽再現です。

それは評価されてきた優秀なローレベルのリニアリティと、新たに手にしたハイパワー・レスポンスが叶えます。「VA-40 rebirth」は、かつての【 Aura 】が聴かせた、わくわくするような音楽の躍動感を蘇らせる今聴いて欲しいアナログ・アンプなのです。


◆パワー・デバイスの能力を最大限に発揮する画期的な「クーリング・システム」

「VA-40 rebirth」最大の特長は、MOSFETを取り付けた大型ヒートシンクを上部に配し、その下にメイン基板を上下逆向きにロッドで支えるという手の込んだ構造にあります。 シングル・プッシュプル駆動は、パラレル・プッシュプルでは難しいピントの合った再現性に有利ですが、4個という最小単位のパワー・デバイスはかなりの高温に達します。

「VA-40 rebirth」は制振性に優れた鳴きのない大型ヒートシンクにしっかりとMOSFETを固定し、リッドの通気孔から効率的に放熱しています。最適な温度管理で動作するMOSFETは、熱による特性劣化を引き起こすことなく、その能力を発揮し続けることが可能なのです。

また熱は上部に抜けていくため、ヒートシンク下部に取り付けられたメイン基板は、ほとんど熱の影響受けずに性能を維持し、さらにパーツの耐久性向上に繋がっています。


◆音質評価で選定された高品位パーツと、カスタム・メイドの「トロイダル・トランス」を採用

このアンプのために、200VAの容量を持つ「トロイダル・トランス」がカスタム・メイドされました。MOSFETはGOLDMUNDやNAGRAといったハイエンド・ブランドにも採用実績のあるイギリスの「EXICON ECX10P20/ECX10N20」を使用。

VISHAYの金属皮膜抵抗、NICHIKON MUSEシリーズのハイグレード・コンデンサ、金クラッド接点リレーなど、オリジナル・モデルを新たなステージへとアップデートする高品位パーツの数々が組み込まれています。


◆「VA-40 rebirth」は日本国内製造

フロントパネル、シャシーは金属加工で有名な燕三条で製作され、高い精度とクオリティを獲得しています。


◆【 AURA DESIGN 】の歴史


1988年発売の「VA-40」

【 AURA DESIGN 】は1989年イギリス・ワーシングで創業開始、来年で創業35周年を迎えます。創業者は「Michael Tu(マイケル トゥ)」。創業直後はB&Wの子会社として、7年間ブライトンで製品製造続けた後、オーラデザイン・ジャパンへブランドを移管、現在に至ります。



「VA-40」の内部写真

その後「VA-50(1991年)」「VA-100EV(1992年)「VA-100EV2(1995年)」「VA-200(1999年)」等の人気モデルを発売していました。プリメインアンプ「VITA(2011年〜2016年)」、レシーバー「NOTE-V2(2014年〜2016年)」を最後に一旦休止となっておりましたが、この度、約7年ぶりに待望の「Aura」ブランドが復活致しました。


◆仕様

形式:インテグレーテッド・アンプ
入力端子:フォノ(MM)×1、LINE×3
出力:50W+50W (8Ω定格)
消費電力:16W(最大210W)
サイズ:W430×H76×D350mm
重量:7.2kg
発売予定:2023年11月初めより出荷開始予定


◆担当者より

懐かしいオーラデザインが復活しました。
しかも初代モデルを彷彿とさせるシンプルで美しいデザインが継承されており、しかも入念な設計により音質のグレードアップも見事に実現しています。

私も2台目モデルであった「VA-50」を所有していた事もあり、大変思い入れのあるブランドが復活した事は大変嬉しく思っております。なんと言っても最大の改良点は、その耐久性の大幅な向上にあると思います。

「VA-50」もサウンドは申し分無く楽しむ事が出来ましたが、天板はすぐに触れなくなるほど熱くなり、加熱が原因と思われる故障が発生しており、耐久性に大きな課題がありました。

「VA-50」の出力トランジスタは底板に直接取り付けられており、放熱板も無かったため、その上に配置されていた基板が異常加熱となっていたのが原因でした。今回発売された「VA-40 rebirth」では立派な大型のヒートシンクは左右独立に配置されており、長時間の試聴でも天板は熱くならないので安心してお使いいただけます!!

初代「VA-40」は1989年に発売、「VA-50」は1991年の発売されました。その当時は国産のアンプは重量級戦争が繰り広げられておりました。そんな中でオーラデザインの小型で軽量アンプを聴いたときの好印象は今でも鮮明に覚えています。

店頭で当時も人気の高かった、JBLの「4312」に接続して試聴、オーラデザインの小さく軽量なアンプで、JBLが何とも生き生きと音楽を奏でだしました。それは国産の重量級アンプでは聴く事の出来なかったシンプルかつフレッシュで、心地よいサウンドであり、音造りや聴かせ方の巧さがとても印象的でした。

1991年に発売された「VA-50」を購入し、ハーベスの「HLコンパクト」に接続してリビングのシステムとしてセッティングをして、シンプルなJAZZトリオやJAZZボーカルをソースとして愛用しておりました。
気に入って4〜5年使用しておりましたが、故障のため泣く泣く後任のアンプ(マクラーレン)に交換となった経緯があります。

今回発売された「VA-40 rebirth」を観察すると、基本的な回路構成はオリジナルを継承していますが、何とも贅沢なパーツが使われているのに驚きです。

EXICPON社のMOSFETのシングルプッシュプル構成、ニチコン製MUSE電解コンデンサー、ビシェイ社の抵抗、カスタムメイドのトロイダルトランス等々が採用されており、かなりの音質向上が期待出来るのは間違いないでしょう!!

さらに「VA-40 rebirth」は日本国内製造「MADE IN JAPAN」なので品質的にも安心で、お勧めいたします。





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