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音場工房

[ 2023年 9月 19日付 ]



DENONから本格的アナログプレーヤー「DP-3000NE」新登場!!


◆デノンに息づく伝統と現代のサウンドマスターの感性が作り上げた
新時代のダイレクトドライブ・レコードプレーヤー「DP-3000NE」のご案内


◆伝統のスタティックバランスS字型トーンアーム

トーンアームには「DP-3000NE」のために新たに開発されたスタティックバランスS字型トーンアームを採用。これは、デノンがこれまでの歴史の中で開発してきた膨大な数のトーンアームの設計図を基に、機械的精度の高さ、操作が容易な調整機構、シンプルかつ美しい造形にこだわって作り上げられたものです。

既に現役を退いたOBの技術者たちからのアドバイスも受けながら、有効長、オーバーハング、オフセット角などの要素を煮詰め、物理的な正確性を徹底的に追求。アルミニウム製のアームパイプはデノン伝統のS字型とし、トラッキングエラーを最小化するために、そのカーブも入念な検討を経て新たに設計。

そして板バネを用いた接手によってアームパイプをフローティングさせることにより、周波数特性におけるピークおよびディップを解消。カウンターウェイトは、16gまでのカートリッジに対応しており、付属のサブウェイトを追加すれば、最大26g(シェル別)までのカートリッジを使用することができます。

また、最小限の部品点数で高精度な調整を実現する新開発のアーム高さ調整機構を搭載しており、使用するカートリッジの高さやマットの厚みに合わせてアームを最適な高さに調整することができます。

アンチスケーティング機能には、トーンアームの軸に機械的に接触しないマグネット式を採用しているため、アームの感度に影響を与えることがありません。


◆アルミ製ヘッドシェル付属

ヘッドシェルのコネクターにはカートリッジ交換がしやすいS字アームによるユニバーサルタイプを採用。様々な市販カートリッジを使いこなして、カートリッジによるの音質の違いを堪能出来るアナログならではの世界を楽しむことができます。

※カートリッジは別売です。


◆デノンこだわりのダイレクトドライブ・サーボモーター

「DP-3000NE」は、回転機構にデノンのルーツの一つである放送局用レコードプレーヤーから受け継がれた、ダイレクトドライブ・サーボモーター方式を採用。この方式には、放送局で求められる高度な正確性、安定性、信頼性を満たしながら、確実な操作が可能で、メンテナンスが容易なシステムを実現できるというメリットがあります。

デノン初の民生用ターンテーブル「DP-5000(1971年)」の設計を元に、より手の届きやすい価格を実現し、民生オーディオ市場におけるデノンのポジションを確立した「DP-3000(1972年)」も、放送機器直系のダイレクトドライブを採用していました。


「DP-3000NE」においては、これらデノンの歴史に名を残す名機の設計思想を受け継ぎながら、現代のモーター制御技術によってさらに優れた性能を実現。 3相16極のDCブラシレスモーターを採用しており、起動時には1秒以内に既定の回転速度に達します(33回転時)。
ちなみに停止速度は約2秒(実測)でした。


◆空間ベクトル・パルス幅変調方式による高精度な回転制御

モーターの回転制御方式には空間ベクトル・パルス幅変調(SV-PWM)方式を採用。SV-PWMは、レコードプレーヤーのように低速で動作するモーターの制御に最適な技術で、正確かつ、きめ細かなモーターの回転制御を高効率に行うことが可能。

非接触の光学式センサーがプラッターの回転速度を常時検出し、その値をマイコンにフィードバックして規定の速度から外れることのないようにモーターの回転速度を制御することにより、安定した回転速度を保ち、正確なレコード再生を実現します。


◆33- 1/3、45、78回転対応

ターンテーブルの回転数は、33- 1/3回転、45回転および78回転に対応。LP盤やEP盤だけでなく、稀少なSP盤も再生することも可能。

※回転切替えボタンには78回転の表示はありませんが、「回転数ボタン」と「START/STOPボタン」を同時に押すと78回転となります。


◆アルミダイキャスト・プラッター

直径305mmのプラッターの素材にはアルミダイキャストを採用。
また、共振を抑えるためにプラッターの裏側には3mm厚のステンレス板を銅メッキねじで固定。
質量は約2.8kgにおよび、安定した回転に貢献しています。


◆ダーク・エボニー仕上げ、MDFキャビネット

キャビネットには木目が美しいダーク・エボニー(黒檀)仕上げを施した高密度MDFを採用。共振に強いMDFの採用に加え、キャビネットの構造をボックスタイプではなく、基板やモーター、配線を収める部分だけを切削加工でくり抜いたソリッドタイプにすることで、共振を抑制し、高いハウリングマージンを実現。
なかなか高級感のある仕上げを実現しています。


◆調整可能なインシュレーター

4つのインシュレーターは個別に高さの調整が可能であるため、キャビネットを厳密に水平に保つことができます。これによりプラッターの回転、トーンアームの動作、針先による音溝のトレースの正確性をより高めることができます。

インシュレーターの素材にはアルミニウム、樹脂、フェルトを使用しており、さらにスプリングとラバークッションを組み合わせることで、ラックや床からの振動の伝わりを防止しています。

※市販の水準器をお使いいただくと、より正確な調整ができます。


◆スイッチモード電源

モーターを駆動するための電力を供給する電源回路には、スイッチモード電源(SMPS)を採用。SMPSはトランスを用いたリニア電源回路で問題となる振動の発生がなく、レコードの音溝をトレースする針先の極めて繊細な動作への影響を避けることができます。

電源回路に使用するコンデンサーは、サウンドマスターによる音質検討を経てオーディオ用の高音質パーツが選定されています。


◆オートスタンバイ機能

「DP-3000NE」には電源スイッチがなく、「START/STOPボタン」を推してプラッターを停止させた後、約20秒間操作を行わない場合、回転数表示LEDが消灯し、自動的にスタンバイモードになります。
スタンバイモード中に「START/STOPボタン」を押すとスタンバイモードが解除され、ターンテーブルが回転します。

※完全に電源を切りたい時は、電源プラグをコンセントから抜いてください。


◆ダストカバー

ターンテーブルを保護する、透明で美しいダストカバーを装備しています(取り外し可能)。


◆担当者より

メーカーの発表会にて、量産モデルの実機で確認させていただきました。
キャビネットには高級感があり、アームの精度の高さも確認出来ました。
DENONより本格的なアナログプレーヤーが本当に久しぶりに発売されたといえます!!

10月発売予定の「DP-3000NE」は全て新設計の製品で、DENONの本格的なアナログプレーヤーとしては1980年代以来、約40年ぶりといっても良い製品ではないでしょうか!!

デノンの伝統であるS字型トーンアームは、福島・白河工場にある膨大な量の設計図を見直し、アナログ製品のベテランやOB等々の先人のアドバイスを各所に取り入れて設計に活かされています!!

ターンテーブルは1970年代に人気だった「DP-5000」「DP-3000」のデザインが継承されていて面影を感じます。更に搭載されているアームを見ると、まさに往年の名器と称される「DA-390」を思わせるデザインで何とも懐かしいです。もちろん、全てを見直して新しく設計されており、完成品のアナログプレーヤーとして高い完成度を感じます。

設計では「誰でも簡単に高精度な操作と調整ができる」ように配慮がされているとの事です。特にアーム高さ調整は大変スムーズで剛性の高さと精度の良さを感じさせてくれます。

非常にシンプルな設計で精度が高く、使いやすさも考慮して、全てを見直して仕上げられており、このプレーヤーなら複数のカートリッジを用意して、カートリッジの違いを楽しみながら、LP再生を長く楽しむ事が出来ると思います。

最近の高級機では「ダストカバー」が別売りされている製品が多い中で「ダストカバー付属」はありがたいですね。更に「補助ウエイト」も付属していて、シェル込みで37gまで対応できるので、SPUなどの重量級カートリッジも使う事が出来ます。

YAMAHAの「GTシリーズ」に匹敵するDENON「DPシリーズ」が復活したといっても差し支えないと思います。
本格的な音の良いアナログプレーヤーとしてはかなり価格を抑えて発売される点は大変高く評価出来るのではないでしょうか!!





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