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音場工房

[ 2023年 12月 19日付 ]



高音質、多機能、超便利なハイCPスピーカー
ELAC「DCB41」


ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
今回ご紹介するエラックのDAC内蔵アクティブスピーカー「Debut ConneX DCB41」は、ただのDAC内蔵アクティブスピーカーではありません!! DACを内蔵したアクティブ(アンプ内蔵)スピーカーのカテゴリーは既に多く発売されていますが、「Debut ConneX DCB41」さらに一歩進んだ機能を装備しています。

具体的に言うとサウンドバーの代わりとなるスピーカーで、なんとHDMI(ARC)端子を装備しており、テレビの音声を高音質で再生する事が出来ます。最近では、レシーバーやプリメインアンプで、HDMI(ARC)端子を装備した製品が発売されていますが、この「Debut ConneX DCB41」はそのアンプも必要が無く、「Debut ConneX DCB41」だけ購入してテレビに直接接続する事が出来ます。


◆「Debut ConneX DCB41」の最も優れたポイントはなんと言っても高音質な点です!!

テレビの音声をTV内蔵のスピーカーからシアターバーにグレイドアップして随分と音が良くなったと感じている方は多いと思いますが、「Debut ConneX DCB41」は更にその上を行く高音質再生が出来ます。

もちろん、シアターバーはサラウンド機能があり、映画の再生時に立体音響を楽しむ事が出来ますが、映画以外の再生時にはサラウンド機能は使われていません。ちなみに、同価格帯のシアターバーを参考にスペックを見てみると、ユニットは合計9個も内蔵されていますがスペースが限られているため、各ユニットの個別の性能には限界があります。

 メインスピーカー:3(L+R+センター)
 ウーファー:2
 イネーブルドスピーカー:2
 ビームトゥイーター:2

また、駆動するための内蔵アンプも50Wとメインスピーカーとサラウンドスピーカーが同じ性能のアンプが使われており、サラウンドシアタースピーカーとしては当然だと思いますが、2chのステレオ・ハイファイ・再生としてはさほどのパフォーマンスは期待出来ないのではないでしょうか・・・。

「Debut ConneX DCB41」のお勧めのポイントは2chのステレオ・ハイファイの音質が大変優れている点です!! 非常に多機能でもありますが、スピーカーシステムとして聴いても価格的に納得出来るほど、コスト・パフォーマンスが優れています。

音楽番組の再生はもちろん、ニュースのアナウンスや、ドラマの台詞など、その全てをハイファイスピーカーならではの躍動感溢れるサウントでお届けできます。


◆超便利で多機能なスピーカー

外見は極めてオーソドックスなブックシェルフ型スピーカーですが、これぞまさにフル・ファンクションと言えるアクティブスピーカー。一番のポイントは「ARC対応・HDMI端子」が搭載されていることで、テレビとHDMIケーブル1本をつなぐだけでも使えます!

テレビの電源ON/OFFや音量調整と完全に同期でき、テレビのリモコンに連動して操作する事が出来ます。ARC対応なのでTVにHDMI端子接続された、機器類「ブルーレイレコーダー」「ゲーム類」も全て再生が出来ます!!

その他の入力端子もまだまだ充実しています。

・USB-TypeB : パソコンやその他のUSB機器と接続
・光デジタル : TOSリンク搭載機器と接続
・PHONO(MMカートリッジ対応) : アナログレコードプレーヤーと接続
・Bluetooth(aptX対応) : スマホなどのBluetooth出力機器と接続

音楽サブスクから、アナログレコードまで、このスピーカー1ペアでさまざまなコンテンツを高音質で楽む事が出来る、メディアセンター的な万能性を備えたスピーカーと言えますね!!


◆ドイツのオーディオブランド「ELAC」渾身のモデル

搭載ユニットは、19mm径ソフトドームツイーター、115mm径ポリプロピレンコーンウーハーの2ウェイ構成。ドライバー・ユニットにハイファイブランドならではの最適なチューンが施された 50W+50W のDクラスのデジタルパワーアンプを内蔵。

サイズは、横幅:140mm、高さ:245mm、奥行き:203mmで、一般的なブックシェルフスピーカーの中ではやや小ぶりな印象、収まりの良いサイズはあらゆるシュチュエーションで活躍すること間違いなしです。


◆ELACと言うブランドについて

ELAC(Electro Acousticの略称)社はドイツに拠点を置くブランドで、2026年には創業100周年を迎える老舗のオーディオブランドです。

創業当初は潜水艦のソナーなどを製造、オーディオメーカーとしては1945年からで、当初はレコードプレイヤーやカートリッジを製造、1957年にステレオ・フォノ・カートリッジを開発、MMカートリッジの特許を取得した事で有名なブランドです。

特に日本ではMM型カートリッジのSTSシリーズ、ESGシリーズが有名で、使っていた方も多かったのではないでしょうか、懐かしいですね!

その後、80年代にCDが登場したあたりから本格的にスピーカーの開発を始め、現在では世界でも有数の高級スピーカーメーカーへと成長しています。ちなみに、60年代にはなんとソニーが代理店を務めていたんです。90年前後にエレクトリ、現在はユキムが輸入総代理店となっています。

スピーカーメーカーとして認知されたのは1990年で、4PIリボン・ツィーター、そしてハイルドライバーというユニークなアイディアを独自で改良を重ね、高性能オリジナル・ユニットに昇華させることに成功。

日本に初めてJETツィーターを搭載して大きな話題となった「CL310JET」が入ってきた1997年、センセーショナルなデビューを飾ったスピーカーの影で、一世を風靡していたフォノ・カートリッジは終焉を迎えました。

極薄のアルミ板をアコーディオン状に折りたたんだ構造の「JETツイーター」や、クリスタルラインが美しいハイブリッド振動板を用いた「AS-XRコーンウーハー」、アルミ押し出し材を使ったスタイリッシュキャビネットなど、一見すればELACのスピーカーだとわかる独自のプロダクトで知られています。

近年は精力的に新シリーズの展開や価格レンジの拡大を進めていて、世界有数のエンジニアとして知られるアンドリュー・ジョーンズ氏による「本気のエントリーシリーズ」としてリリースされた「Debut」シリーズが抜群のコストパフォーマンスで世界的な人気となりました。

今回ご紹介する「Debut ConneX DCB41」は、その「Debut」シリーズの流れを汲むアクティブスピーカーで、アンドリュー・ジョーンズ氏はすでにELACを離れていますが、その設計思想は見事に反映されています。


◆詳しく「Debut ConneX DCB41」を見てみましょう

ラウンドの仕上げが美しい木製キャビネットで、背面上部にはスリット状のバスレフポートが設けられています。

50W×2のクラスDアンプと各種入出力端子は片方のスピーカーに集約。アンプ内蔵側のスピーカーは3.5kgあり、比較的コンパクトなサイズの割にずっしりとした重みがあります。

テレビ横に置いたAV用途から、デスクトップオーディオなどのニアフィールド用まで、幅広い使い方に対応できます。

アンプおよび入力端子類は、片側のスピーカーにすべて集約されていますが、スイッチによってLorRの選択が出来るので、電源コンセントの位置や組み合わせるテレビのHDMI端子の位置など、設置の都合によって自由に設定が可能です。
使用時には、アンプ内蔵側のスピーカー端子から→もう片方のスピーカー端子に付属のスピーカーケーブルで接続します。

※アンプ側をLに選択すると、もう片方への信号が自動的にR側音声となります。

アンプ内蔵側スピーカーの背面パネルには、多彩な入力端子が装備されています。最大の特徴は、ARC対応HDMI端子を装備すること。そのほかにも通常のライン入力とMM型対応フォノ入力を切り替えて使えるRCA端子。

最大96kHz/24bitまでのハイレゾ音源に対応するUSB Type-B端子。光デジタル端子などを装備。サブウーハー接続用の出力端子も備えるので、2.1chの再生も可能、全方位的な対応力を備えています。

アンプ内蔵側の前面右下にあるLEDは、入力信号を表示、緑(HDMI)、赤(光デジタル)、白(USB Type-B)、紫(フォノ)、青(Bluetooth)など、信号により色が変化。また、付属のリモコンの「LED」ボタンでLED表示のオン/オフも可能です。


◆リモコン付属

テレビとHDMI接続する場合は、音量などの操作は、ほとんどテレビのリモコンで可能ですが、入力切り替えや低音を強調するエフェクト機能「X Bass」などを使う場合は、「DCB41」付属のリモコンでの操作が必要となります。


◆担当者より

テレビのHDMI(ARC)端子と接続する事で完全に同期が出来て、テレビのリモコンで一括操作ができるようになれば、特別な操作は一切必要無いので、ご家族全員で、誰でもこの高音質を楽しむ事が出来ます。

音質は「Debut」シリーズの流れを継承しているので、テレビ内蔵のスピーカーよりも鮮明で解像度が高く、音場も広がって、声の滑舌が改善、音楽番組はもちろん、ニュースでのアナウンサーの声の質感が向上、ハイファイブランドならではの音造りの巧さが際立ちます。

映画の再生時にはサラウンド機能はないですが、音質の良さと音場の広さ、BGMの高音質と、台詞の再現性の高さで臨場感たっぷりのサウンドが味わえます。

設置の際は、テレビ画面の反射を防止するために、少し前方に配置(10cm前後)した方が良いと思います。大型のテレビの場合は、テレビを挟む様に両サイドに設置、多少内向きに角度を付けた方が良い結果となるかと思われます。

また、アナログLPレコード入力(MM対応フォノ入力/ライン入力切替え)も装備されているのは驚きです。最近はアナログレコードの人気も高くなってきているので、レコードが聴けるのはうれしい方も多いのではないでしょうか。

PCやスマートフォンとUSB接続して、各種ストリーミング音源やハイレゾ音源も簡単に楽しめます。スマホの場合はBluetoothのワイヤレス接続(高音質なaptXコーデックにも対応)も出来るので、お手軽にしかも高音質で楽しむ事が出来ます。
何かしながら(ながら聴き)には最高です!!

リモコンでON/OFFができる「X Bass」は単純に低音をブーストするだけでなく、躍動感も出てくるので積極的に使う事が出来る優れた機能です。ドイツの老舗ブランドの高音質をミニマムシステムで楽しめる、これ以上ないほどハイコストパフォーマンスなスピーカーと言えます。

「Debut ConneX DCB41」は、AVアンプすら必要としません!!
一度設定してしまえば、テレビ内蔵スピーカーと何ら操作性が変わらす楽しめる!! というは圧倒的なアドバンテージと言えるのではないでしょうか!!

スピーカーを1ペア購入するだけでテレビの音質が飛躍的に向上出来るのは画期的でもあります!!

「テレビの音を最も簡単に良くする」方法の最有力候補として、Hi-Fiオーディオの音質を手軽に楽しめる「Debut ConneX DCB41」お勧め致します。


■ 仕 様 ■

・トィータ:19mmソフトドーム
・ウーハー:115mmポリプロピレン・コーン
・出力:50W×2CLASSD
・入力:〇デジタルHDMI/USBB(最大96kHz24bit)/Optical/Bluetooth(AptX)〇アナログRCA(LINE/PHONO切替)
・出力端子:サブウーハー出力
・周波数特性:50Hz~25kHz
・サイズ:140×203×245(W/D/H)
・重量:3.5kg(アンプ内蔵側)、2.85kg(パッシブ側)
・付属品:リモコン、電源ケーブル、L/R接続ケーブル





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