シャンリン（Shanling）から登場!!
コンパクトだけど多機能。
CD再生以外も魅力が一杯のCDプレーヤー『 EC mini 』

ハイエンド担当の"とうふ"です。
オーディオ界隈では、ストリーミングやアナログばかりがよく話題に挙がっていますが、手軽に楽しめる音源として海外ではCDの人気が再燃しているみたいですね。
かくいう私もストリーミングもアナログも楽しみますが、やはりサッと出してすぐ良い音を楽しめるCDが最もお気に入りであります。

◆ シャンリン（Shanling）とは

中国深センに本社を構えるオーディオメーカーです。1988年に高級ステレオパワーアンプの製造をして以降、30年を超える老舗のオーディオメーカーです。
一部、ヨーロッパメーカーのOEM生産を行っていたこともあり、その技術は折り紙付きのハイファイ・メーカーなのです。
※創業年などの情報はメーカーページより

以前は国内にも代理店があり、シャンリンのCDプレーヤー・アンプ類は輸入されていたと思いますが、いつの間にか見なくなっていました。その後、伊藤屋国際がポータブルオーディオプレーヤー「M0」を輸入し、大ヒットをしたように思います。
その関係か、昨今ではポータブルオーディオプレーヤーやポータブルヘッドホンアンプ（ポタアン）が有名で、CDプレーヤーや据置アンプ製品は非常に少なくなっていましたが、近年ではコンパクトな卓上タイプのアンプ・据置ヘッドホンアンプなどから、徐々に据置環境の製品展開も増えつつあります。

先進技術の導入や開発に対しても非常に貪欲で、今回ご紹介の『 EC mini 』は単なる「小型のCDプレーヤー」ではなく、機能面・技術面でもびっくり箱のような製品に仕上がっています。

シャンリン「 EC mini 」（ブラック）（シルバー）

◆ EC miniの注目の機能

・A5サイズ程度の専有面積となるコンパクトデザイン
・シャンリン製品独自の「MTouchシステム」によるタッチスクリーン操作に対応
・シャンリンの培ったサウンドデザインを継承
・MQA CDにも対応
・6800mAhの大容量バッテリー搭載
・3.5mm/4.4mm、RCAプリ出力、Bluetooth送受信、USB入出力と豊富な入出力
・MicroSDカードに保存された音源再生に対応（最大2TB）

◆ EC miniの使用感

幅155mm・奥行き190mm・厚み35mmのコンパクトなボディですが、重量約1.2kgと結構ずっしりとしています。

CDジャケットと比較

天板のタッチ操作対応液晶パネルに曲情報などが表示されます。なお、本機はMQA-CDにも対応します。

操作は物理ボタンとタッチパネル、さらにスマホアプリ「Eddict Player」に対応します。SynkLink機能によりBluetooth接続による本体操作が可能です。

スマホ操作画面

アプリでは選曲のほかに、ゲイン設定やチャンネルバランス、バックライトの設定が可能です。

操作画面

ヘッドホン端子は、3.5mmステレオミニ端子と4.4mm5極端子を搭載。この4.4mmは、フルバランス回路を採用しております。

ヘッドホン端子

イヤホンで『 EC mini 』の音質を試してみました。

イヤホンを接続

今回は、スタンドアローン動作の純粋なCDプレーヤーとして試聴しましたが、脚色の少ない素直なサウンドは非常に好印象です。
バッテリー駆動と内部のハードウェア＋電子制御による防振システムの恩恵でしょうか、見通しの良い広がりのあるサウンドは卓上サイズのプレーヤーからとは思えないスケール感に驚かされます。
ロック・ポップスでも楽音の分離感が良く、シャンリンのポータブルプレーヤーに通じる、音キレとスピード感のある表情を楽しめました。

◆ 最後に

一見は「大型のポータブルCDプレーヤー」ですが、その実は「バッテリー駆動で可搬な据置CDプレーヤー」といえるしっかりとした表現力です。
※あくまで、可搬CDプレーヤーですので、持ち運び中の再生には対応しませんのでご注意ください。

そして、表現力だけでなく、『 EC mini 』はその多機能さにも驚かされます。

今回試すことは出来ませんでしたが、本機に搭載されたUSB-C端子は2系統あり、「CDのUSB出力にも対応する」とのことなのです。
昨今、USB入力のみに対応したDAコンバーターも増えつつある中、これは非常に面白い機能ではないでしょうか。
　・充電用（5V/2A）
　・USB-DACモード/USBデジタルアウトモード