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[ 2017年10月17日付 ]

FURUTECHは世界に誇るオーディオアクセサリー・ブランド 〜世界的水準のパーツ開発が生む 高精度かつ高信頼性のアクセサリー群!!〜

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、世界に誇るオーディオアクセサリー・ブランド「FURUTECH(フルテック)」を取り上げます!
オーディオ用途に適した高精度な超低温冷却技術を独自開発するなど研究に取り組み、世界各国のオーディオファンから信頼と絶大なる支持を得ています。

FURUTECH 「FI28M-G」
FURUTECHの誕生

FURUTECHは、元々インシナー工業株式会社グループの事業展開として、古河電工のPCOCC(一方向性単結晶高純度無酸素銅)ケーブルの海外販売を目的に1988年に創業されました。翌1989年海外拠点として台湾に進出。1990年から「FURUTECH」ブランドで初のAV専用アクセサリーとケーブルを開発・発売を開始しました。

1992年、PCOCC材質の板材を導入することで導電性に特化した製品開発に着手。世界初となるオーディオ専用のPCOCC金メッキ電源コネクター“FI-15シリーズ”やPCOCC 3芯電源ケーブル、Yプラグを世界のオーディオ市場向けに発売し、世界的に高い評価を得たのでした。

1994年からは一部の製品の台湾生産を開始し、多様なニーズに応えるとともに生産コストを抑えるコストメリットも獲得できたのです。そして1996年、ついに信号系と電源系の経路のすべてをPCOCC素材で統一した《 All PCOCC 》が完成したのです。

これによって同社の企業理念である、《永年にわたる各種ケーブル・コネクター開発製造の経験に裏打ちされた、Hi-End精神を持って超先端技術を導入し、「Pure Transmission(完璧)」な伝送を目指し、常に優れたクォリティーの製品づくりに努める》がここに実現したのです。

FURUTECHの歩み

そして、1997年親会社からの独立を果たし、その後の発展に繋がる『フルテック株式会社』を設立したのです。当時国内の電源ケーブルメーカーでの同社プラグの採用や、国内アクセサリーメーカーとの製品の共同開発、さらには海外市場展開も開始したのでした。

その結果、同社の端子やプラグは海外でも高い評価で、世界各国のオーディオファンから信頼と絶大なる支持を得ています。実際、欧米のハイエンドケーブルやハイエンド機器の端子などでも、FURUTECH製が使用される例が非常に多くなっています。

もちろん、日本のオーディオファンにも高音質で極めて精度の高い各種プラグ類やコンセント等のパーツ部門で絶大な人気を誇り、Audio Accessory誌(音元出版)のオーディオ銘機賞も多数受賞するなどし、もはや全世界のユーザーやケーブルブランドから注文を受けるブランドへと発展して来たのです。

2001年には、日本国内で本格的な完成品ケーブル(D端子ケーブル)の販売を開始し、2004年カーオーディオ用ケーブル・アクセサリーにも参入しています。さらに同年には8口電源タップ“E-TP80”を発売。2005年には振動抑制技術(Axial Locking System)を導入した“e-TP609シリーズ”を発売しています。2006年には完成品のα-OCC(OCCを後述のαプロセス処理行ったもの)導体を採用した電源ケーブル“Absoluteシリーズ”を発売しています。

創業20周年を迎えた2008年には、海外52カ国に輸出、フラッグシップとなる最高級電源プラグ&インレットの“FI-50及びFI-52シリーズ”を発売しています。一方でハイC/Pの電源コネクター“FI-28シリーズ”を発売し、こちらもロングセラーを続けています。

2009年にはレコードスタビライザーやシェルリード線、アナログケーブル“Silver Arrows AG-12シリーズ”等のアナログアクセサリーの拡充を図っています。

さらにフラッグシップの最高級ラインケーブルやスピーカーケーブルなどの“Fluxシリーズ”を発売して、ハイエンドケーブル市場に参入しています。こうしてFURUTECHはケーブル類でも次第にラインナップの充実を図り、リファインを重ねて完成度を高めて来ているのです。

2010年にはその後の国内オーディオアクセサリーにとって大きなインパクトを与えた、新機構の壁コンセント“GTXシリーズ”を発売し、2011年には現在でもベストセラーを続けているハイエンドグレードのRCAやバナナ等の各種プラグ類“CFシリーズ”、電源プラグ・インレットの“FI-11シリーズ”を発売しています。

高精度な超低温冷却技術を開発

これまで見てきたFURUTECH製品の中で、特に注目すべき技術が独自の超低温処理&特殊電磁界処理システムです。FURUTECHは最先端のテクノロジーにより、オーディオ用途に適した高精度な超低温冷却技術を開発したのです。

この技術は温度と時間を正確に制御管理することにより、到達温度のコントロールも可能にしています。さらに独自の電磁界処理を行うことで、信号情報の質を大幅に向上させ、S/Nが向上し、微小信号まで明確な再現力を実現させているのです。この加工処理技術がFURUTECHの《αプロセス》です。

この《αプロセス》は、ケーブルの導体を始めコネクターの導通部分などの金属パーツのほぼ全てに施されています。これによりアニール(焼きなまし=熱を加えることによって材料の残留応力を取り除く処理)と同様の効果があるとされ、金属物質のストレスを除去して滑らかな音調が得られると言われています。

世界から高評価を得るFURUTECH
さらにFURUTECHは、端子類の接触や保持機構に関しても、常に非常に高い精度と信頼性を獲得するための構造の研究に取り組んでいます。これにより同社のパーツ類が世界的な水準を達成し高評価を得た結果、海外のオーディオ製品に使われる例が多くなったのです。

ここでFURUTECHの「Pure Transmission(完璧)」の代表的技術を説明しておきます。

@ステンレス・ケーブルクランプ・システム

従来の樹脂材を使用したケーブルクランプ材と比較し、「非磁性特殊ステンレス材」を利用したケーブルクランプ構造は、ケーブル自体から発生する電磁振動を大幅に抑制し、従来品と比較してスタビライザー機能を一層高めています。

Aケーブル・ロッキング機構

通常の結線部は、電極プレート・ナイフ部のベース板に平板形状の「ロック板」をネジにより引き上げて線材を挟み込んで固定するという方法となっています。 これを湾曲形状にし、さらに電極プレード・ナイフ一体のベース部に突起を設ける事で線材を曲面でホールドするという全く新しい機構を採用しています。 これにより接触面積が約17%アップしました。

Bアースジャンパー機能
従来の電源プラグでは外郭(筺体の金属部分)がフローティング状態のため、電源ラインに侵入した雑音電流が外部へ拡散していました。 FURUTECHのアースジャンパー機能付の電源コネクターは、プラグの外郭がアースに接続されているので電源ラインに侵入した雑音電流がプラグ内で収束して、外部へ拡散しません。 フローティング状態にある電源コネクターの構成部品を導電性の金属プレートと導電性スプリングでアース端子までの回路を構成し、アースに確実に落とし込むことにより、ノイズのプラグ外への放出を防ぎ、電極間の電位差を無くし、整えます。


C「さらなる進化」Pureを求めて「高性能制振素材の開発」
FURUTECHの最新ケーブルシリーズやアクセサリーは振動対策における素材を組み合わせた究極のハイブリッド構造を採用しています。 プラグ部は剛性が高く非磁性のスレンレス削り出しを採用、内部絶縁には特殊POM材で絶縁、外装はクロスカーボンといった構成で振動を徹底的に吸収。樹脂成型部品やゴム素材、ケーブル被服のPVCなどにナノテクノロジーを駆使しています。

そして、次回取り上げる予定の『NCF(Nano Crystal2 Formula)』が同社をさらに大きく飛躍させたのです。(あさやん)



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