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[ 2019年1月22日付 ]

 FURUTECH『 NCF Booster 』シリーズの活用法をご紹介!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は「1個でも納得、複数個でさらに満足」の、FURUTECH(フルテック)『 NCF Booster 』シリーズの新たな使い方をご提案させていただきます。


■ FURUTECH『 NCF Booster 』シリーズとは

2017年9月発売の、FURUTECHのコネクター/ケーブルホルダー『 NCF Booster 』は、オーディオ機器や壁コンセントに接続されているハイエンド電源ケーブルが、その重さのためプラグが外れそうな不安定な状態や、重さが機器に負担を掛けている場合に、それらを支えることで問題を改善すべく開発された製品です。

挿し込む大型の電源コンセントプラグやインレットプラグを、高さを調整することでしっかりと設置面や床面に対して平行に固定し、不安定な接続状態の導通を改善するのです。 また、プラグを上下からしっかり固定することで、振動も押さえ込む構造になっています。

さらに、プラグを挟むクレイドル(下部)と、クランプ(上部)には、独自の特殊素材「NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)」調合のナイロン樹脂を採用することにより、帯電防止や静電気によるノイズの除去も実現したのです。

電源コンセントやインレット以外でも、重量級のインターコネクトケーブル、重量級の分岐コネクタ付きスピーカーケーブルなど、各種ケーブルのスタビライザーとしても応用でき、複数個使用することで空中配線も実現できます。

続いて2018年4月に発売された『 NCF Booster-Signal 』は、約半年前に発売され異例のヒットとなっていた「NCF Booster」に続けとばかりに、その簡易タイプとして開発されたのでした。「NCF Booster」とは違いクレイドル部分をフラット型とし、電源プラグやインレットプラグ以外にも、RCAやXLRプラグ、HDMI端子、USB端子にも対応させています。

クレイドル部分は前作同様NCFでできており、信号系統だけでなくスピーカーケーブルの空中配線、アンプなどの各端子部分、壁コンセントなどにも活用できます。さらにオプション(※)で上から押さえる「TOP CLAMP」や、高さ延長用の「Extension Shaft Bar」、シャフトバーの高さを微調整できる「Shaft Bar Adjuster」も加わり、更なるグレードアップも可能となりました。 ※オプションは『 NCF Booster 』でも使用可能です。


■ 実際に色々と検証してみました

今回は『 NCF Booster-Signal 』を中心に、従来の一般的な使い方に加え、実際に以下のような使い方にチャレンジしました。

筆者は、従来からスピーカーケーブルを糸で吊したり、電源ケーブルは洗濯バサミで浮かしたりしていましたが、今回はそれらを『 NCF Booster-Signal 』に入れ替えてのテストや、各種オプションを使ってあらゆる場面を想定し、その効果を検証しました。

検証その1:各種プラグを持ち上げることで機器に負担をかけない設置

重量級の電源ケーブルは『 NCF Booster 』にオプションバー2本を使い、クレイドルをコンセントの高さまで持ち上げてクランプで固定。下側のプラグには「Cradle-Flat」を使用。 ⇒ 想像以上の効果があり、低域が充実し、特に超低域が深く沈み込みました。中高域は透明度が上がり、響きが豊かになりました。音圧も明らかにアップして聴こえました。

DACプリの重量級のインレットプラグを床から『 NCF Booster-Signal 』とオプションバーで持ち上げて設置。
⇒ 従来かなりガタツキがあり不安定でしたが、支えることで機器に負担が掛からなくなりました。大音量時の不安定さも払拭され、低域が厚く、中域が充実し、高域のヌケが良くなりサウンドに深みが増しました。

パソコンのUSBケーブル出力に『 NCF Booster-Signal 』を設置。
⇒ 低域が引き締まり、しっかりしてきました。中高域は伸びやかになり、僅かに感じた歪みっぽさが取れ、落ち着いたサウンドになりました。クレイドルのNCFの効果が大きいのではないかと思われます。

DACプリのバランス出力ケーブルのXLRプラグを『 NCF Booster-Signal 』を使って床から持ち上げて設置。
⇒ 高域の透明度・解像度が上がり、背景が静かになり見通しが良くなりました。低域はコリッと引き締まり、明らかに立ち上がりが良くなりました。空間表現力がアップし、全体のグレードが数段上がったように感じられました。


検証その2:ケーブルインシュレーターとして電源ケーブルを床から持ち上げて設置

洗濯バサミを外し『 NCF Booster-Signal 』を2個使用して電源ケーブルを床から持ち上げて設置。
⇒ 低域が厚く安定感が加わりました。音像の輪郭が鮮明になり、ピントが合い立体的でリアルになりました。音圧がアップし、響きも豊かになりました。


検証その3:オプションバーとオプションクレイドルで、ケーブルを複数段で分離。

各種ケーブルを『 NCF Booster-Signal 』と「Cradle-Flat」2個で3段に分離し空中配線。
⇒ 解像度が明らかに向上し、従来埋もれていた微細な部分が現れました。低域はシャープになり、過渡応答性が上がって感じられ、生々しさが加わりました。音場は奥行き方向に伸び、前後感・立体感が向上しました。


検証その4:NCFによるノイズ軽減や床から持ち上げることでの制振効果。

電源タップの入力インレットプラグを『 NCF Booster 』で固定。
⇒ 安定感が増し低域の定位が改善、音像もクッキリしてきました。明らかに実在感がアップし、前後感もしっかり出てきました。全体にパワー感が増し、音に勢いが出てきました。

床を這わせていたスピーカーケーブルとラインケーブルを空中配線。
⇒ まとわり付いていた付帯音が取れクリアになりました。低域が伸びやかになり超低域まで再現されました。音離れの良い、リアルで解像度の高い瑞々しいサウンドになりました。


■ 最後に
総じて『 NCF Booster 』シリーズはソフトに入っている音をすべて描ききるのです。 ある部分が強調されたり、キャラクターや雑味が加わることもなく、自然なバランスで立体的な音場を再現します。これはオーディオ機器の能力をフルに出し切るような変化とも言えます。

使いこなし次第で、高さ調整によるケーブル位置の高低差でのチューニングも可能です。高さによりエネルギーバランスの調整ができ、複数個の使用で、さらに浮揚感や空間感まで顕著に表れてきます。このあたりはユーザーの経験と技量が試されるところではあります。

『 NCF Booster 』シリーズは、スピーカー直近や、床に直接ケーブルを這わしている場合、特に効果的です。しかし、ケーブルはスピーカーからの音圧の影響だけではなく、ケーブル導体を信号が流れることで生じる、ケーブル自体の微小振動も同時にコントロールしているようです。さらにNCFによる静電除去効果も見逃せません。

『 NCF Booster 』シリーズは、FURUTECHでも想定外の新たな提案がなされ、ますます用途の幅が広がっています。「1個でも納得、複数個でさらに満足」、そしてオプションを加えることで期待以上の効果が得られます。

発展性のあるオーディオアクセサリーですので、工夫次第で期待を超える驚きがあります。2019年春、Joshin webショップ一押しのオーディオアクセサリーは、FURUTECH『 NCF Booster 』シリーズです。
(あさやん)



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