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[ 2019年8月13日付 ]

 話題の最新オーディオアクセサリー3アイテムをご紹介!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
前回ご紹介した、TELOSのノイズ抑制シート『 Quantum Damping 』に引き続き、TELOS USBアクティブノイズキャンセラー『 MACRO-Q 』など、最新オーディオアクセサリー3アイテムの効果を自宅で確認しました。そのレポートをご覧下さい。


■ TELOS USBアクティブノイズキャンセラー『 MACRO-Q 』

USB伝送とは、コンピューターの周辺機器を接続するために開発されたもので、本来、オーディオの音楽信号を伝送するようには設計されていません。このため、どうしてもコンピューター等のスイッチング電源による高周波ノイズや、物理的な信号のジッターから逃れることは現状では不可能です。

その高周波ノイズがUSBのデジタル信号はもちろん、DACから出力されるアナログ信号にまで干渉しているのです。私の経験上からも、ジッターによる影響は、いかに純度の高い素材を使用しても、その音質改善はごく僅かで、結局ノイズを抑制するアクティブな回路を使用しなければ、信号の品質自体は良くならないということです。

『 MACRO-Q 』は、まず検知回路がUSBにおけるランダム・ノイズをコンピューターが検知し、続いてこれを矯正する補正信号を送ってイレギュラーなノイズに同期して相殺します(検知と補正用に特製ICを2個使用)。その結果、USB伝送のノイズの原因を打ち消すことで、比較的安定したUSB伝送が実現できるのだとしています。

使用方法は簡単で、『 MACRO-Q 』をUSBの空きポートに接続するだけで、機器内のUSB伝送網における物理信号のジッターとなるノイズを除去します。さらに、PCの使っていないUSBポートに接続することで、別ポートからUSB-DACへ送り出すUSBデータのノイズも除去できます。

そのほか、CDプレーヤーなどのデジタルオーディオ機器のフロントやリアにある空きUSBポート、DAP(デジタルオーディオプレーヤー)のUSBポートなどに接続することで、USBポートを設けたことで生じてしまう機器内のノイズも除去することができます。

筐体はアルミ削り出しシャーシをベースにした構造で、この種の製品としては異例な程しっかりしたものです。また、『 MACRO-Q 』を直接挿入できないようなUSBポートにおいても、付属のUSB延長ケーブルを用いることで本機を使用できます。

自宅では、ノートPCの空きUSBポートと、USBハブの空きポートに繋ぎました。いずれの場合も同傾向を示し、透明感が上がり、低域は締まりスッキリしたものになりました。それは外すと瞬間ボヤーッと感じる程でした。

PCでは分離が良くなり、楽器がクッキリと浮かび上がり、立体的に感じられるような変化でした。一方USBハブでの変化はさらに大きく、S/Nが良くなり、自然で伸びやかさが感じられるようになり、音場の見通しも明らかに改善されました。これはハブに繋いでいるハードディスクなど、他のUSB接続機器のノイズ除去効果もあるためと思われます。


■ SPEC USBノイズリムーバー『 AC-USB1 』

本機も、前述の『 MACRO-Q 』と同じ使用法の製品ですが、『 MACRO-Q 』はアクティブノイズキャンセラーという名前の通り、アクティブにノイズを打ち消す方法をとっていました。

一方、『 AC-USB1 』には、同社お得意のインド・ビハール州産、最高品質の天然ルビーマイカを特殊積層加工したオーディオ用マイカコンデンサーを樹脂ケースに内蔵しており、これによりUSB由来のノイズ成分を吸収・除去するというものです。

『 AC-USB1 』は、オーディオ機器や、PCの空きUSB端子に接続することで、外来ノイズの飛び込みや、USB回路のノイズの抑制、動作の安定化といった効果をもたらし、音質を向上させるというアクセサリーです。

本機からは、約10cmのオーディオ用高音質素材USBケーブル(USB-A)が出ており、USB端子周辺のスペースの制約を受けずに接続することができます。実際、我が家でも狭い場所に置いているUSBハブに簡単に接続できました。

USBハブでは、ザワザワ感が消え、音の見通しが良くなりました。音量も若干上がったように感じました。また、メーカー推奨のCDプレーヤーの空きUSB端子に繋いだところ、明らかにトゲトゲしさが取れ、透明感がアップし、音楽全体がコリッとしてヌケが良くなりました。外すと、途端にヌケが悪く感じたのには正直驚きました。いかに使っていないUSB端子が悪さをしていたか、思い知らされました。

本機による改善度合いは微妙ではありますが、これまでどうしても取れなかったCDのデジタル臭さがスッキリ取れたのには驚きです。気が付けば、最早CDプレーヤーから外せなくなっていました。


■ FURTECH コンセントプラグ用・制振コネクターホルダー『 NCF Booster-Brace 』
大ヒットを続けている「NCF Booster」シリーズの第4弾です。今回は第1弾と同じコンセントプラグの制振用ですが、その用途は壁コンセントや電源タップに装着することで、電源プラグを制振するのが目的です。もちろんNCFによる静電気除去効果も期待できます。

本体はNCF調合のナイロン樹脂、外周ハウジングはアルミ合金で作られています。本機は3Pの2口タイプの壁コンセントを前提に設計されており、アース用の穴に付属のチップを差し込み、それに位置決め用のブロックを差し込むことで、本体の取付位置が決まり、そこに本体を特殊な粘着テープで固定。その後、チップとブロックを取り除くことで、コンセントプラグを半固定できます。非常によく考えられた位置決め方法です。

自宅では、デジタル機器用のメインの電源タップの電源ケーブルを繋いでいる壁コンセントに装着しました。全体にサウンドが落ち着き、静かで明らかにS/Nが向上しました。低域の締まりや迫力は圧倒的で、殊に低域の沈み込みが素晴らしく感動ものでした。ここまで改善できるとは想定外でした。


■ 最後に

今回ご紹介しました、オーディオアクセサリーの最新3アイテムや、前回のTELOS『 Quantum Damping 』は、図らずも全てノイズ対策アイテムとなりました。それ程に今巷では目に見えないデジタルノイズがオーディオ機器にダメージを与えているのです。

これらの効果は、お使いの環境や機器によって大小はありますが、私の自宅の環境では、いずれも改善の方向に働いたアイテムばかりです。ぜひ、気になるどこか一箇所からで結構です。手始めに導入なさってみてはいかがでしょうか。
(あさやん)



今回ご紹介した『 最新オーディオアクセサリー 』はこちら


前回ご紹介した、TELOS『 Quantum Damping 』はこちら