2023.12.01
Joshin 試用レポート
軽いだけじゃない。猫も逃げない運転音が抑えられたスティッククリーナー!シャープ「RACTIVE Air」5機種をレビュー!
シャープ RACTIVE Air EC-SR9/EC-PR9/EC-AR9/EC-FR9/EC-KR1
「掃除をラクにアクティブに」というコンセプトのもと、軽さを追求したシャープのスティッククリーナー「RACTIVE Air(ラクティブエア)」。
壁際のホコリをかき取る「端までブラシ」や、スムーズにハンディ掃除機に切り替えられる「新スグトル構造」など、掃除がラクになる独自機能を搭載したモデルもありますよ!
「猫の近くで掃除をしても逃げない」とSNSで話題になっていた件も、実際に試してみました!
ライター:くれあ
シャープ RACTIVE Air 2023年発売モデル
シャープの「RACTIVE Air(ラクティブエア)」は、「掃除をラクにアクティブに」というコンセプトのもと、軽さを追求したスティッククリーナーです。
普段から愛用しているというスタッフからも「軽い」と好評で、掃除のハードルが下がって色々な場所を掃除したくなるんだとか。
今回は、2023年発売モデルのサイクロン式パワーモデルの「EC-SR9」「EC-PR9」、サイクロン式軽量モデルの「EC-AR9」「EC-FR9」、紙パック式の「EC-KR1」をレビューします。
「EC-SR9」「EC-PR9」は、RACTIVE Air POWERと位置付けられ、通常のRACTIVE Airよりもパワフルな吸引力が特徴です。
中でも「EC-SR9」は、RACTIVE Air史上最強パワー※1&最小運転音※2を実現した最上位モデル。
「EC-SR9」の前モデル(EC-SR8)は「人間よりも可聴域(聞こえる範囲)の広い猫の近くで使用しても逃げなかった!」とSNSでも話題になり、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
新たに、紙パックに手を触れずに捨てられる「紙パック式」のモデルも登場し、掃除のスタイルに合わせて選択肢が増えました!
※1 シャープ社調べ。2023年度機種EC-PR9、2022年度機種EC-SR8の「フルパワーモード/強モード」とEC-SR9の「フルパワーモード/強モード」との当社吸引性能試験による真空圧の比較結果は同等です。使い方や環境により異なります。「フルパワーモード」は、「強」ボタンの長押しにより、最長5秒間フルパワーで運転できるモードです。
※2 JEMA自主基準(HD-10)により測定。当社RACTIVE Airシリーズ従来機種の「強モード」とEC-SR9の「強モード」との運転音の比較。2022年度機種EC-SR8も同様に60dB。
各モデルの仕様
EC-SR9 | EC-PR9 | EC-AR9 | EC-FR9 | EC-KR1 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
サイズ(幅×奥行×高さ) | ||||||
標準質量※(約) | 1.7kg | 1.6kg | 1.2kg | 1.3kg | ||
運転音(約) | 60〜52dB | 64〜57dB | - | 64〜57dB | ||
集じん容量(約) | 0.3L | 0.2L | 0.13L | 0.37L | ||
充電時間(約) | 約100分 | 約80分 | 約100分 | 約4時間 | ||
運転時間 強/標準(約) | 15分/45分 | 12分/36分 | 11分/40分 | 8分/32分 | 9分/35分 | |
吸込口 | パワフルスリムヘッド | コンパクトスリムヘッド | コンパクトヘッド | コンパクトスリムヘッド | ||
端までブラシ | ○ | - | ○ | |||
新スグトル構造 | ○ | - | ○ |
※ 標準質量は本体、バッテリー、パイプ、吸込口の合計質量です。
パワフルな吸引力と低騒音化を両立する「EC-SR9」と「EC-PR9」
「EC-SR9」と「EC-PR9」は、RACTIVE Air史上最強のパワーを実現する、軽量高出力モーターを搭載したモデル。
独自の低騒音化技術により、運転時に不快に感じる甲高い耳障りな音を抑制するので、やさしい運転音で掃除ができます。
最上位モデルの「EC-SR9」は、モーター音や排気音、駆動音を抑える「ノイズリダクション設計」等の進化により、さらなる低騒音化も実現。
一緒に生活している方や時間帯などを気にせず、使いたい時にサッと使用できます。
どのくらい音が抑えられているの?という事で、「EC-SR9」と従来モデルとの運転音の違いを比較し、猫と一緒に暮らすスタッフに試していただきました!
アタッチメントは掃除機と一緒にスタンド台に収納できます
EC-SR9 | EC-PR9 | |
---|---|---|
付属品 | コンパクトふとん掃除ヘッド、はたきノズル、スグトルブラシ、すき間ノズル、ハンディノズル、スタンド台、充電台、バッテリー、ツールホルダー | スグトルブラシ、すき間ノズル、ハンディノズル、スタンド台、充電台、バッテリー、ツールホルダー |
集塵容積(約) | 0.3L | 0.2L |
サイズ(約) | スティック時:幅221×奥行267×高さ1030mm ハンディ時:幅105×奥行186×高さ474mm |
スティック時:幅221×奥行250×高さ972mm ハンディ時:幅107×奥行179×高さ422mm |
標準質量(約) | 1.7kg | 1.6kg |
どちらのモデルも豊富なアタッチメントが付属し、家中ストレスなく掃除が行えますが、さらに「EC-SR9」はふとんやソファの掃除ができる「コンパクトふとん掃除ヘッド」と、エアコンの上部などの高い場所の掃除に便利な「はたきノズル」も付属しています。
スタンド台はアタッチメントも一緒に収納できるようになり、紛失の心配がありません。
その分、スタンドが大きくなったのでは?と気になりましたが、設置面積は小さくなり省スペースで置けました!
「EC-SR9」のハンドルまわりを確認
モード | 標準 / 自動 / 強 |
---|
「EC-SR9」の操作部には、残運転時間を確認しながら掃除が行える「7セグLED」を搭載しています。
コードレスだと掃除途中で充電が切れた…という経験はあるあるだと思いますので、手元で残運転時間を「15(分)」と把握しながら掃除を行えるのは安心です。
モードに合わせて表示が切り替わるのでとても使いやすいです。
バッテリーは着脱式で、ハンドルの裏に装着します。
付属の充電台に挿せば約100分で充電が完了し、強モードで約15分/標準モードで約45分の使用が可能です。
さらに使用時間を長くしたい時は、別売のバッテリーと交換しながら使うと良いですよ。
壁際の掃除がラクになる「端までブラシ」を搭載。
ブラシの片側(掃除する人から見て右側)は、ブラシが壁際まで届くようになっています。
壁際に沿わせて動かすだけで、ゴミを吸い残すことなくラクに掃除できます。
隙間のない密度の高い縮れた「からみにく〜いブラシ」を採用し、髪の毛やペットの毛が絡みにくくなっています。
「EC-SR9」と「EC-PR9」のヘッドは、風の流れを集約し吸塵力を高めた「パワフルスリムヘッド」で、パワフルなゴミの吸引ができます。
「EC-PR9」のハンドルまわりを確認
モード | 標準 / 自動 / 強 |
---|
操作部のボタンの配置場所、ダストカップとバッテリーの装着場所は「EC-SR9」と同じです。
約80分で充電が完了し、強モードで約12分/標準モードで約36分の使用が可能。
運転時間は「EC-SR9」より短いものの、充電時間は約20分早いので、こまめに掃除をする方も充電待ちのストレスなく使用できます。
掃除をラクにする便利な機能が充実!
EC-SR9 | EC-PR9 | EC-AR9 | EC-FR9 | EC-KR1 | |
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新スグトル構造 | ○ | - | ○ | ||
ちょいかけフック | ○ |
腰をかがめず立ったままヘッドを着脱できる「新スグトル構造」を搭載!
パイプにあらかじめセットしておくことができ、パイプのレバーを引いて吸込口を外せば、ノズルの付け替えの手間なくすき間もサッと掃除できます。
ハンディ掃除の際も同じようにスムーズに抜き差しができて、とっても便利!
さらにハンディにした状態でパイプが自立する構造になっており、ハンディからスティックも戻す際もラクチンです!
本体背面には「ちょいかけフック」が備わっており、掃除を中断するときに机やいすに立てかけられます。
床に置いているものを移動させて掃除する時や、インターホンが鳴った時など、活躍するシーンは多いのではないでしょうか。
しかし、立てかけた時に床からヘッドが浮いてしまう高い場所での使用はできません。
RACTIVE Air史上最軽量を実現した「EC-AR9」と「EC-FR9」
EC-AR9 | EC-FR9 | |
---|---|---|
付属品 | スグトルブラシ、すき間ノズル、ハンディノズル、スタンド台 充電台、バッテリー、ツールホルダー |
ハンディノズル、すき間ノズル、充電台、バッテリー |
集塵容積(約) | 0.13L | 0.13L |
サイズ(約) | スティック時:幅209×奥行227×高さ957mm ハンディ時:幅99×奥行151×高さ386mm |
スティック時:幅209×奥行227×高さ957m ハンディ時:幅99×奥行151×高さ386mm |
標準質量(約) | 1.2kg |
「EC-AR9」と「EC-FR9」は、バッテリーを含めた重さが約1.2kgとRACTIVE Air史上最軽量。
重心バランスがよく軸がブレにくいので、軽くて扱いやすいモデルです。
掃除機が重いだけで掃除のハードルは高くなりますが、本体が軽いとサッと使えます。
「EC-AR9」は、低騒音化技術によるやさしい運転音や不快音の低減、端までブラシなど、上位モデル(EC-SR9)に採用されている機能も搭載しています。
「EC-AR9」と「EC-FR9」のハンドルまわりを確認
モード | 標準 / 自動 / 強 |
---|
「EC-AR9」は、約100分で充電が完了し、強モードで約11分/標準モードで約40分の使用が可能。
ヘッドは、5機種の中で最もコンパクトな「コンパクトスリムヘッド」を採用し、小回りが良く扱いやすいです。
「EC-FR9」は、約4時間で充電が完了し、強モードで約8分/標準モードで約32分の使用が可能。
上位モデルと比較すると充電に時間がかかるので、広いお部屋を一気に掃除するというよりは、ひとり暮らしの方やサブ機をお求めの方におすすめです。
RACTIVE Air史上初の紙パック式「EC-KR1」
EC-KR1 | |
---|---|
付属品 | スグトルブラシ、すき間ノズル、ハンディノズル、スタンド台 充電台、バッテリー、ツールホルダー、抗菌3層紙パック(1枚) |
集塵容積(約) | 0.37L |
サイズ(約) | スティック時:幅209×奥行251×高さ957mm ハンディ時:幅92×奥行175×高さ412mm |
標準質量(約) | 1.3kg |
モード | 標準 / 自動 / 強 |
充電時間/運転時間 | 約4時間 / 強モード:約9分 標準モード:約35分 |
RACTIVE Air史上初の紙パック式「EC-KR1」が登場!
通常紙パック式は、紙パックを取り出して捨てるだけなのでゴミの舞い散りが少なく衛生的ですが、紙パックには手で触れないといけませんよね。
また、使い続けると紙パックの収納部(ダストカップ)に汚れが溜まっても、布などで拭き取る事でしかお手入れが行えませんでした。
「EC-KR1」は、着脱式のダストカップの中に紙パックを装着する「パックinカップ構造」を採用し、ダストカップを取り外してボタンを押すだけで紙パックを捨てられます。
本体から外したダストカップは丸ごと水洗いOKなので、清潔な状態をキープすることができます。
紙パックにゴミが溜まった状態でも紙パックの上下左右に空気が流れる流路が確保されているため、吸引力の低下も心配ありません。
「端までブラシ」「からみにく〜いブラシ」「新スグトル構造」など欲しい機能もしっかり搭載していますよ!
紙パックの交換もラクチン
ダストカップはボタンを押しながら手前に引くと、カンタンに取り外せます。
紙パックをダストカップに装着するのもカンタンで、ダストカップ内の黄色の溝に紙パックの台紙を合わせてからツメにはめるだけ!
紙パックが正しくセットされていない場合は底ふたが閉まらないようになっているので、誤ってセットして紙パックからゴミがこぼれていた…という心配はありません。
紙パックは抗菌加工が施され、ホコリの雑菌繁殖を抑え、通気性や補じん性を高めた「抗菌3層紙パック※1」を採用しています。
交換時期の目安は、約1.5ヶ月に1回※2です。
※1 ●試験機関:(一財)ボーケン品質評価機構 ●試験方法:菌液吸収法 ●試験結果:抗菌活性値2.0以上 ●抗菌剤/有効成分:繊維に抗菌剤を加工 ●抗菌の処理を行っている部分の名称:紙パック外層紙
※2 シャープ社調べ。一般社団法人 日本電気工業会自主基準に定められた基準ごみを、1日あたりの吸引量を1gとして、強モードで紙パックにごみがない状態から満杯になるまでの吸引量を測定。ごみの種類や運転モードによっては満杯になる日数は異なります。
各モデルのゴミ捨て便利機能
「EC-SR9」はボタンを押すと底からカンタンにゴミが捨てられる「そこポイ」を採用。
ワンタッチでゴミが捨てられて、手が汚れる心配はありません。
またサイクロンは導入口の位置を調整することで、風がカップの内周に沿って上手く流れることにより髪の毛が絡みにくくなった「からみにく〜いサイクロン」を搭載。
「EC-PR9」と「EC-AR9」と「EC-FR9」は、フレームをスルッと引き抜くと内筒に巻きついた髪の毛やホコリが取り除ける「スルッとポイ」を採用。
本体からカップを外してゴミを捨てるシンプルな構造で、簡単にゴミ捨てが可能です。
「EC-SR9」で様々なゴミを吸引してみた
「EC-SR9」で重曹・猫砂・綿・髪の毛・糸など色々なゴミを吸引してみましたが、どのゴミも「押しがけ」のみでほぼほぼキレイに吸引できていました!
掃除機は押しよりも引きの方が吸引力が高まると言われていますが「押し」でも頼もしい吸引力をみせてくれました。
少しいじわるに重曹を中盛りしてみたのですが、押し(片道)のみで重曹の塊がスーッと吸い込まれて、ゴミを引き伸ばすこともありませんでした!
30cmほどの糸を使ってブラシに絡まないのか試してみると、ブラシの中央で糸を吸引するとシュルルとブラシに絡まずダストカップへ送られます。
ただ、ブラシの端の方で糸を吸引すると少し絡まりがみられました。
最後に「端までブラシ」で壁際の掃除を検証!
壁際に沿って重曹をまいて、壁に沿ってブラシを走行させると、一度でキレイに吸引できました!
近くに寄って確認しても吸い残しはありません。
壁際の掃除はヘッドの向きを変えたり、コツコツ壁にヘッドを当てないと吸えない…ということもあるので、効率よく掃除ができてラクチン!
付属品で色々掃除とか壁際の掃除
5機種全てに付属する「ハンディノズル」や「隙間ノズル」は、棚や階段などの掃除に便利です。
「EC-SR9」のみに付属する「はたきノズル」や「コンパクトふとん掃除ヘッド」を使えば、掃除できる範囲がグッと広がるので家中をストレスなく掃除できますよ。
まとめ
昨年(2022年)、「猫の近くで掃除しても逃げなかった」と話題になった「EC-SR8」よりもさらなる低騒音化を実現した『EC-SR9』。
耳にキーンとくるような不快な音はなく、仕事から帰宅後の遅い時間や静かな早朝も、気兼ねなくお使いいただけると思います。
掃除機が大嫌いというスタッフ宅の猫ちゃんの近くで「EC-SR9」を使用してみたのですが、本当に逃げなかったですね!
軽さを追求している分、バッテリーを含めた重さも相当軽く、5機種全て自走式なので軽い力でスイスイと掃除することができます。
他にもすきま掃除への切り替えを立ったままスムーズに行える「スグトルブラシ」やパイプが自立する「新スグトル構造」、壁際を往復せずともゴミを吸引できる「端までブラシ」など、ラクに掃除ができる機能がたくさん搭載されています。
紙パック式も新たに登場し、さらにニーズに合わせて選びやすくなった「RACTIVE Air」は、掃除がラクで楽しい家事になるかもしれませんよ! 2023.12.01 (くれあ)