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Joshin 試用レポート 接触せずに体温を検知!発熱者を逃さない高精度なサーマルカメラを試してみた。

アイキューラボ サーマルカメラ IQ-TB01/IQ-TB02

イベント会場や病院、学校など、人が密集する場所で取り入れ始めている、非接触で検温ができるサーマルカメラ。

今回は、発熱者を瞬時に検知するアイキューラボの高精度なサーマルカメラをレポートします。

アプリに対応しており測定の様子をリアルタイムでスマホで確認できる「IQ-TB01」と、20〜30人を同時に測定してサーモグラフィでデータを見れる「IQ-TB02」の2台を用意したので、違いを試してみましょう。

ライター:もあ

  1. Wi-Fi付きサーマルカメラ『IQ-TB01』
  2. サーマルダブルヘッドカメラ『IQ-TB02』
  3. まとめ

アイキューラボ サーマルカメラ

  • アイキューラボ サーマルカメラ IQ-TB01/IQ-TB02
    アイキューラボ サーマルカメラ IQ-TB01/IQ-TB02
  • 瞬時に温度を知らせてくれます
    瞬時に温度を知らせてくれます

近頃、お店に入る前に、おでこにピッとガンタイプの体温計をかざされたりと、非接触の体温検知器が日常に浸透してきました。
サーマルカメラはカメラで熱が検知でき、そのサーモグラフィの映像をテレビでよく見ている気がします。

目には見えない遠赤外線を検出し、温度を計測するサーマルカメラ。
温度計のように直接触れないので衛生的で、光のない場所や逆光時でも、安定して映像を撮れるので、オフィスのエントランスやイベント会場の入り口などに多く設置されています。

そんな中、スマホアクセサリーや除菌アイテムを展開するアイキューラボから、2種類のサーマルカメラが誕生しました。
ネット環境のない場所にも設置できて、アプリでリアルタイムに情報を管理するWi-Fi付きサーマルカメラ「TB-01」と、壁に取り付けて瞬時に多人数を測定できる、サーマルダブルヘッドカメラ「TB-02」。

2つの機種はどのような特徴を持っているのか、どんな時に使うことが多いのか、見ていきましょう。

Wi-Fi付きサーマルカメラ『IQ-TB01』

  • IQ-TB01 セット一覧
    IQ-TB01 セット一覧
  • IQ-TB01 本体
    IQ-TB01 本体
  • セット内容:本体、USBケーブル、ACアダプタ、リセット用ピン、取付け用ネジ&アンカー、六角レンチ、microUSBカード(32G)、三脚、マニュアル
  • 本体サイズ:216×63×114m
  • 重量:0.82Kg

IQ-TB01は、本体にWi-Fiとバッテリーが内蔵されているので、電源やネット環境のない屋外など場所を選ばずに設置ができます。
設置は基本的には付属の三脚を使うので、工事の必要もありません。

カメラの前で立ち止まると0.5秒で瞬時に体温を測定し、映像と体温データを記録。
アプリを設定すると、記録データはリアルタイムでアプリに送られるので、手軽にスマホでチェックができます。

設置に必要となる3段階の調節が可能な三脚や、データを保存できるmicroUSBカードなどが付属しているので、追加で用意するものはなく、すぐにサーマルカメラを導入できますよ。

  • 設置しました
    設置しました
  • 温度が分かりやすく表示されます
    温度が分かりやすく表示されます
  • 底周辺にマイクスピーカーとQRコード
    底周辺にマイクスピーカーとQRコード
  • 背面にSDカードとリセットボタン
    背面にSDカードとリセットボタン
  • 温度距離:0.4〜1.0m
  • 温度精度:±0.3℃

三脚にセットして両サイドにアンテナを取り付けました。
三脚の高さは64〜168cmで3段階の調整が可能。
カメラの下にあるパネルには温度が表示されます。
大きめのパネルにハッキリ数字が表示されるので見やすいです。

本体を下からのぞくと、マイクスピーカーとアプリのQRコードを発見しました。
TB-01は体温が正常かを知らせてくれるアラート・音声機能を搭載しており、アプリで設定した温度を超えていた場合はアラートが鳴ります。

背面にはSDカード差込口とリセットボタン。
今回は分かりやすいようにカバーを外していますが、背面カバーが付いているので、プラスドライバーを使って外してください。
32GのSDカードが付属しますが、会社や施設などで多くの方を計測する場合など、使用場所に合わせて容量の大きいものに差し替えるのがいいですね。
リセットボタンは先の尖ったもので約5秒間押し続けると、本体のデータがリセットされます。

内蔵バッテリー搭載で最長8時間駆動

  • 本体から繋がる3つのコード
    本体から繋がる3つのコード
  • 付属のACアダプータで充電します
    付属のACアダプターで充電します
  • 接続コードと思ったら電源ボタンでした
    接続コードと思ったら電源ボタンでした
  • バッテリー:最長8時間作動

サーマルカメラや防犯カメラは、コードを伸ばして直接電源に接続するイメージがありますが、IQ-TB01は内蔵バッテリーを搭載しているので、付属のACアダプターで充電しておけば最長8時間駆動します。
電源のない部屋や屋外にも設置ができて、本体まわりがコンセントでごちゃごちゃしないのがうれしいです。

本体から3つのコードが繋がっていますが、充電コードとパソコンに接続するコード、残りのキャップの付いたコードは何でしょうか?
電源ボタンでした!そういえば本体になかったですね。こんなところに隠れていたとは・・・!

スマホアプリで測定記録を自動で保存

  • アプリでIQ-TB01を登録
    アプリでIQ-TB01を登録
  • 温度の調整ができます
    温度の調整ができます
  • 【動画】瞬時に体温を計測します
    【動画】瞬時に体温を計測します
  • データは自動的にアプリに保存
    データは自動的にアプリに保存

IQ-TB01は、スマホアプリ「FINDCAM MAX」に対応しています。
アプリをダウンロードした後、マイクスピーカーのところにあったQRコードを読み取り、IQ-TB01と接続しましょう。
接続が完了するとスマホにカメラの映像が映し出されます。

設置場所によって温度が高く計測されてしまう場合は、アプリで低く結果がでるよう設定しておきましょう。
カメラに映る映像と温度の情報はリアルタイムでスマホに送られ、本体にmicroSDカードを挿入していれば、撮影したデータはスマホにも自動で保存されていくので後からゆっくり確認できます。
体温の計測だけでなく、防犯カメラとしても使えますよ。

カメラの前に立ち止まると計測がはじまり、設定した温度を超えていなければ「正常です」とアナウンスがあります。
実際にIQ-TB01の前を通り、体温を計測しました。
動画でご覧いただけますが、計測時間は本当に計れてる!?と思うほど一瞬です。
オフィスや病院に設置しても、設置空間は込み合わず、スムーズに計測ができそうです。

パソコンに接続してログを確認

  • コードを繋いで
    コードを繋いで
  • パソコンと接続
    パソコンと接続
  • 計測結果が保存されていきます
    計測結果が保存されていきます

IQ-TB01の設定や結果の確認は、スマホで行うことが多いですが、パソコンでもチェックすることができます。
監視カメラシステムソフト「VMSClient」をパソコンにインストールしてIQ-TB01と接続すれば、スマホと同じようにカメラの映像がパソコンに表示されて、計測した温度が表示されます。
確認するデータが多いときはパソコンの方が見やすそうですね。

※VMSClientは日本語非対応ソフトです。※対応はWindowsのみです。

2.サーマルダブルヘッドカメラ『IQ-TB02』

  • 広い範囲で発熱者を検知して安全を守るIQ-TB02
    広い範囲で発熱者を検知して安全を守るIQ-TB02
  • 壁に取り付けるモデルですが、今回は三脚で試します
    壁に取り付けるモデルですが、今回は三脚で試します
  • セット内容:本体、USBメモリ(ソフトウェア)、電源ケーブル、接続部品(2袋)、取扱説明書

IQ-TB02は、同時に20〜30人の顔を検知して、パソコンに映し出されるサーモグラフィで温度を確認できるサーマルカメラです。
立ち止まらなくてもカメラの前を通過するだけでスムーズに計測ができるので、1人1人の計測が難しいイベント会場や、空港などに設置されることの多いモデルです。

IQ-TB02は基本操作と保存をすべてパソコンで行います。
コードの届く範囲にパソコンがあることを想定して設置場所を決めましょう。
高さ約2m程度で、顔に光が反射しない室内に設置してください。

本来は壁に取り付けるモデルですが、今回は三脚にセットして試します。

AIの学習機能で発熱者を見逃しません

  • 複数人を同時に顔認識するカメラ
    複数人を同時に顔認識するカメラ
  • 背面。ボタンが1つもありません
    背面。ボタンが1つもありません
  • コード接続部分
    コード接続部分

IQ-TB02は、人が画面に映ってから見えなくなるまでを測定し、その中での最大温度を記録として残します。
さらにAI(人口知能)が人の顔を瞬時に判断し、温度測定の誤差を0.5℃に抑えて発熱者を見逃しません。
設定した温度を超える人がいた場合には、画像アラートと音声アラートで通知されます。
1度に多くの人の体温を測定できて、入室の可否をスムーズに行えるので密集を避けられ、感染リスクも抑えられそうです。

本体に電源ボタンはなく、ACアダプターを接続すれば自動で電源が入ります。
データもすべてパソコンに保存するので、設置以外は本体にさわることはほとんどありません。

パソコンでサーモグラフィを確認

  • 通過するだけで測定
    通過するだけで測定
  • 【動画】通常画像とサーマル画像の2画面で確認
    【動画】通常画像とサーマル画像の2画面で確認

付属のUSBメモリをパソコンに挿してソフトウェアを導入し、サーモグラフィ撮影の設定を行います。
アラームの鳴る温度などは設定アイコンから変更できますので、確認しておきましょう。

実際にカメラの前を通過してみましたが、立ち止まらなくても体温が正確に計測されました。
パソコンの画面を見てみると、カメラが映した通常の画像と、テレビでよく見るサーモグラフィが2分割で表示されています。
右側に並ぶ、計測した人の顔写真とサーモグラフィの写真、記録のデータはパソコンに自動保存され、Excelに書き出すこともできますよ。

まとめ

感染症の流行がきっかけで、体温に気を配ることが多くなりました。
特に人が集まる場所では検温が必須になり、接触せずに自動で瞬時に検温できるサーマルカメラが必要となる場面も多くあります。

IQ-TB01は学校やオフィス、施設など、1つの空間に長く滞在するような、日々の生活に密着した場所。
IQ-TB02は空港やイベント会場など人の多く集まる大型空間で、人々の流れが激しい場所で活躍できる機能が備わっています。

どちらのカメラもスマホやパソコンにデータを保存できるので、防犯カメラの役割も果たしますよ。
カメラが設置されているだけで犯罪抑止力も上がるので、検温と同時に事件を未然に防ぐことができて2倍安心です。

ウイルスが猛威を奮う状況が続く中で、その感染目安となる体温を、瞬時に非接触のまま検知が行えるというのは、感染拡大を防ぐのにとても有力なツールです。
人々が集まる空間に、危機管理をより強化する目的として、アイキューラボのサーマルカメラを取り入れてみてはいかがでしょうか。

2020.08.22 もあ

スタッフが使ってみました

IQ-TB01

IQ-TB02

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