2023.10.24
Joshin 試用レポート
スティッククリーナーのゴミ捨てがめんどくさい方はパナソニックのセパレート掃除機を使えばいいんです
パナソニック セパレート掃除機 MC-NX700K / MC-NS100K / MC-NS70F
パナソニックのセパレート掃除機をご存じでしょうか。
クリーンドックにスティック掃除機を戻すと、ごみを自動収集して充電もしてくれるという、掃除後の手間がグッと楽になる掃除機です。
『MC-NX700K』『MC-NS70F』『MC-NS100K』の3機種が同時に登場したので、まとめて確かめました。
フローリング・畳専用のMC-NS70Fは、今までにない画期的なヘッド形状ですよ!
※ デモモデルのため、本来の仕様と一部異なります ライター:ぴよこ
パナソニックから3つのセパレート掃除機が登場!
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徐々に増えている、スティック本体を戻すだけでゴミを自動収集&充電するセパレート掃除機。
ダストカップのゴミを自動で紙パックに収集するので、掃除機のゴミ捨ての手間がとっても楽になるんです。1番サイズが大きな『MC-NX700K(以下:NX700K)』は、長時間バッテリーでハイパワーモデル。
『MC-NS70F(以下:NS70F)』と『MC-NS100K(以下:NS100K)』は、どちらも軽くて取りまわしがしやすく、『NS70F』はフローリング・畳専用、『NS100K』はフローリングもカーペットも掃除ができる標準的なモデルです。
MC-NX700K|長時間バッテリーで高い集塵性能を兼ねたパワータイプ
スティック部(約) | 幅253×奥行193×高さ1130mm |
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クリーンドック(約) | 幅220×奥行331×高さ782mm |
質量(約) | 2.0kg(スティック時) |
『NX700K』は、今回試す3機種の中では1番本体サイズが大きいパワーモデルです。
1kg台のスティック掃除機が多くなっている中で、本体質量は約2kg。
ハンドルを持つとズシッと重さは感じますが、強モードで10分掃除ができる大容量バッテリーを搭載している事を考えると納得です。
本体こそ重さはありますが、自走式ノズルなので運転中はラクに動かせます。
ヘッドブラシは髪の毛やペットの毛が絡まりにくい「からまないブラシ」を採用。
ブラシの径が中心ほど細い円すい型になっており、キャッチした毛は細いほうに移送されて、中央に集めて吸引するという仕組みです。
操作ボタン部
ハンドルは持ちやすいマルチグリップハンドル。
ハンドル下のモーター部分やクリーンドックの支柱の部分などが真っ白ではなく淡いグレーカラーで、表面には布のような細かい凹凸が入ったファブリック調デザインになっています。
ハンドルを握る手の親指で押せる位置に、運転スイッチと運転切り替えスイッチが配置。
運転は、HIGH、AUTO、LONGの3つの運転が選べます。
目に見えない約20μmの微細なハウスダストまで検知し、検知すると本体のランプが赤く光ってお知らせします。
キレイになると青色に変化するので、見えないゴミも逃がしません。
ダストボックス部
掃除後はクリーンドックに本体を戻すと、ゴミの自動収集と充電ができます。
クリーンドックにナノイーXを搭載し、紙パック内を除菌・脱臭※するので、気になるゴミのニオイを抑えてくれます。
紙パック交換ランプが赤く点灯したら、ふたをあけて紙パックを取り出し、新しい紙パックに交換してください。
※ 紙パック内において、除菌は約6時間後の効果、脱臭は約3日後の効果(効果の発現時間は実使用での試験結果ではありません)。
詳しくはメーカーサイトでご確認ください。
本体のダストカップ
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ダストカップが汚れていると吸引力の低下に繋がりますので、定期的に中が汚れていないか確認してください。
本体横のボタンを押せばダストカップが外れます。
カップとネットフィルターの2つに分解ができ、カップは水洗いができます。
フィルターはホコリなどの汚れを拭き取ってお手入れしてください。
付属品
NX700Kには「ふとん清潔ノズル」と「ブラシ付きすき間ノズル」が付属します。
ふとん清潔ノズルは、布製品への吸い付きを抑えながら、かき出しブラシと抗菌W回転ローラーで、繊維にからんだダニや花粉までたたいてかき出して掃除ができます。
すき間用ノズルは先端にブラシが付いたタイプで、壁際などの空間が狭い所の細かいゴミをかき出しながら集塵します。
床を選ばず掃除ができる MC-NS100K / フローリング・畳専用のMC-NS70F
スティック部 | 幅×奥行×高さ(約) MC-NS100K…213×130×1045mm MC-NS70F…214×152×1045mm |
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クリーンドック | 幅×奥行×高さ(約) MC-NS100K / MC-NS70F…134×282×417mm |
質量(約) | MC-NS100K…1.5kg MC-NS70F…1.2kg |
初代セパレート掃除機の「MC-NS10K」の後継機となるのが『NS100K』で、『NS70F』は新しくフローリング・畳専用モデルとして登場しました。
クリーンドックや本体の形状がどちらも「MC-NS10K」とよく似ていて、ヘッドの形状だけが違うといった見た目です。
本体質量は、NS100Kが1.5kg、NS70Fが1.2kgとどちらも軽く、床の汚れが気になった時にサッと使ってサッとしまえる軽やかな掃除機です。
MC-NS70Fは障害物に合わせて動く「動くノズル」!
『NS100K』はカーペット、フローリング、畳と床の種類を選ばず、NX700Kと同じくヘッドには「からまないブラシ」が内蔵されています。
フローリング・畳専用の『NS70F』は「細すぎ!モデルか!」と思うほど小さなヘッド。
ブラシはなく、ノズルでダイレクトにゴミを吸引してダストカップへと送ります。
驚きなのがこのノズル、指で押すとビンヨヨッ!と前後に動き、元の位置に戻ります。
すき間や家具の隅、家具の脚まわりなどにあわせてノズルが動くんです!
掃除中にどういう動きをするのかは後で確かめます。
本体のダストカップ
ダストカップはヘッドの手前付近に配置する、とても小さなカップ(集塵容積 約0.05L)です。
クリーンドックがなければ、掃除毎のゴミ捨ては必須のサイズですね。
ダストカップは大きく3つのパーツに分解でき※、どれも水洗いして気持ちよくお手入れができます。
※フィルター部はさらに、フィルター、スポンジフィルター、不織布フィルターの3つに分解できます
MC-NS100KはクリーンドックにナノイーX搭載
クリーンドックの形状は同じですが、NS100Kには集めたゴミのニオイを抑えるナノイーXを搭載。
3機種とも紙パックは共有です。ストックとしてAMC-U2を準備しておきましょう。
【NS100K/NS70F】手元でボタンを押して静かになおせる
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本体をクリーンドックに収納すると、自動的にゴミが紙パックへと送られますが、ゴミの吸引中にはフォー!っとしっかり音がします。
使う時間やご家庭の状況によっては「音を出したくない」と思う場面もありますよね。
そんな時には自動収集ストップモードを使ってください。ごみ自動収集停止機能は初代セパレート掃除機であるMC-NS10Kにもあった機能ですが、操作がもっと楽になりました。
MC-NS10Kでは、クリーンドックの下の方にあるボタンを長押しして設定を行っていましたが、NS100KとNS70Fは本体の電源ボタンの長押しで設定ができます。
掃除機を楽な姿勢で持ったまま、いつもと同じように収納する動作で使えます。
付属品
NS100KとNS70Fの付属品は「すき間用ノズル」です。
手軽に毎日の掃除を行うモデルらしく、シンプルなアタッチメント。
壁際やケーブルがごちゃごちゃした場所にたまったホコリなどの掃除に活用してください。
バッテリーは着脱式!取り出しもカンタンです
バッテリーは3機種とも着脱式です。
NX700Kは本体上部から、NS100KとNS70Fは本体中央あたりから取り出せます。
NX700Kは上部のカバーをひねり、NS100KとNS70Fはつめを押せばカバーが開きます。
ドライバーなどを使わず、バッテリー交換もカンタンなのは使い続ける上で便利なポイント。
3つの掃除機のスペックと違い
NX700Kはサイズが大きく、ドックも本体を支える支柱があるのでNS100K/NS70Fと比べて高さがあります。
その分パワーが強く、HIGHでも約10分という長時間の運転ができ、運転モードにLONGモードも搭載しています。
NS100Kは前モデル MC-NS10Kの後継機にあたり、今回の3つのセパレート掃除機のベースになっているモデルです。
サイズや重さ、ヘッド構造などはMC-NS10Kと同じで、自動収集ストップモードがより使いやすくなった事、電池交換が簡単になっているといった点が改良されています。
NS70FはNS100Kの軽やかさはそのままに、フローリングに特化させたモデル。
ブラシがないので他と並べるとヘッド部分がとてもコンパクトで、障害物にあわせてノズルが動くといった画期的な1台です。
スペック
NX700K | NS100K | NS70F | ||
---|---|---|---|---|
スティック(約) 幅×奥行×高さ |
253×193×1130mm | 213×130×1045mm | 214×152×1045mm | |
クリーンドック(約) 幅×奥行×高さ |
220×331×782mm | 134×282×417mm | 134×282×417mm | |
質量 | 2.0kg | 1.5kg | 1.2kg | |
運転時間(約) | HIGH | 10分 | 6分 | 6分 |
AUTO | 16-28分 | 10-15分 | 10-15分 | |
LONG | 35分/70分(付属ノズル使用時) | - | - | |
電池交換 | 着脱式 | |||
自走式 | 〇 | 〇 | - | |
ノズル | からまないブラシ | からまないブラシ | 動くノズル | |
自動収集ストップモード | クリーンドックボタンスライド | 本体ボタン長押し | 本体ボタン長押し | |
集塵容積(ドック) | 0.9L | 0.8L | 0.8L | |
ナノイーX | 〇 | 〇 | - | |
付属品 | ふとん清潔ノズル ブラシ付きすき間ノズル S型紙パック1枚 |
すき間用ノズル S型紙パック1枚 |
すき間用ノズル S型紙パック1枚 |
ゴミを吸引してみよう
NX700Kで重曹を吸引してみる
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まずはNX700Kでフローリング床に重曹を盛って吸引を行ってみます。
掃除機は「押し・引き」の動作の「引き」の時にゴミを吸引するのですが、押しの時でもしっかり吸い込むモデルも増えています。NX700Kはというと「引き」の時にしっかり吸い込むタイプでした。
押しの動作では重曹が床に伸び、引きの時に吸引を行っています。
小盛りの重曹で、往復して床がキレイになり、大盛りだと複数回の往復となりました。糸の吸引はさすがからまないブラシです。
糸は絡む事なくダストカップへと送られていました。
動画ではNX700Kを使って吸引を行っていますが、NS100Kでも糸は絡む事なく吸引ができましたよ。
NS70Fはすき間や家具の脚まわりもラクラク
NS70Fは、まずは実験用の角の多い床を用意して底に砂を撒きました。
そして壁近くの砂を吸引するためにNS70Fを壁際に近づけると…ノズルが…ふにゃっと曲がって本体の中に納まりましたよ!
そして納まったまま掃除ができます。
NS70Fが通った後の床には砂はなく、キレイに掃除ができています。
ノズルが自由に動くのでどんな場所にもスイスイ動かせます。
家具の脚まわりでも、押し・引きの動作どちらの時でもノズルがビンヨヨッ!と動いて障害物に合わせて動いていました。
ゴミもしっかり吸引できていて、家具の脚まわりもキレイになっています。
クリーンドックの運転音
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床掃除を終えたらクリーンドックに掃除機を戻します。
動画は音の確認のため短くしておりますが、実際は10〜20秒ほど吸引作業を行います。
フォーーーンと、止まったかな?と思った後に、再度フォーンと動くので2回に分けて吸引を行っているようでした。1番パワーのあるNX700Kのクリーンドックがやや音が大きいと感じましたが、3機種でそこまで大きくは違わないかと思います。
まとめ
コードレスのスティッククリーナーは軽くてササーッと掃除が出来る手軽さはありますが、ダストカップの中のゴミ捨ては、キャニスタータイプに比べて手間がかかります。
そこで登場したのがセパレート掃除機です。
ロボット掃除機のクリーンドックのように、掃除機が集めたゴミを自動で紙パックに収集し、ダストカップのお手入れの手間がウンと少なくなります。
ダストカップからゴミを捨てる時はバサッとゴミが落ちてホコリが舞い散ったり、ブラシでフィルター掃除をする時もゴミの舞い散りが多くて嫌になりますよね。
クリーンドックなら紙パックを交換するだけなので捨てる時も衛生的ですよ。
前モデルのMC-NS10Kからより使いやすくなったNS100Kは、どんな床にも使えるので多くのご家庭でお使いいただけるモデルです。
掃除するエリアが広いなら、パワフルなNX700Kがおすすめ。
NS70Fはフローリング・畳専用ですので、フローリングだけのワンルームなどでサッと使うのにも適していますし、NS100KやNS70Fは小さくてちょいがけしやすいモデルですので、メインは今お使いの掃除機やMC-NS10Kを使いつつ、2台目クリーナーとしてもピッタリではないでしょうか。
“掃除機のゴミ捨ての手間”が減るセパレート掃除機は、当たり前だと思っていた家事が減りますので、使うほどに「ありがたや…」と感じていただけるかと思います。 2023.10.24 (ぴよこ)