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正しく知って暑さを乗り切ろう!熱中症対策

正しく知って暑さを乗り切ろう!熱中症対策

2024.4.5[更新]

気温が高い季節に注意したいのが「熱中症」。気象庁によると今年の夏も平年より気温が高い見込みです。このページでは熱中症についての知識とおすすめの予防策をご紹介。ぜひ、活用して暑い夏を元気にすごしてくださいね!

熱中症について

熱中症とは

熱中症とは、高温多湿の環境下で体温調節などが上手くいかない場合に引き起こされる様々な症状です。
人間には体温を一定に保つため、熱を生産する機能と放熱する機能(汗や皮膚に血液を集めるなど)が備わっています。しかし、暑い季節などはこの熱生産と放熱機能のバランスが崩れ、体の中に熱がたまり体温が上昇することがあります。この状態が熱中症です。
熱中症は、重症度で3段階に分けられています。T度は眩暈や気分が悪い、軽い手足のしびれが引き起こされ、U度になると、頭痛や吐き気、体のだるさやボーっとするといった症状がでてきます。V度になると意識障害やけいれん、体温が下がらないなど危険な状態になり、命にかかわることも。熱中症から体や命を守るには、正しい知識を身につけ、正しい予防を行うことが重要です。

熱中症とは

熱中症の原因

熱中症の原因には、「環境」と「からだ」、「行動」によるものがあります。「環境」は、気温や湿度が高い、風が弱いなど天候に関係するもので、これにより体がうまく冷やせない状況などです。「からだ」は、乳幼児や高齢者、持病のある方や栄養不足、体調不良などがあります。「行動」はスポーツなど激しい運動をしたとき、屋外での作業、水分補給ができない状況などです。これらの原因がいくつか重なったとき、汗や皮膚温度による体温調節が出来ず、熱中症が起こると考えられています。

熱中症の原因

熱中症になりやすい時期や人

熱中症は高温多湿の環境下で起こることが多いで、真夏はもちろん、蒸し暑い梅雨の時期も注意が必要です。また、日中の病気と思われがちですが、夜に熱中症になる場合もあります。寝ている間に知らず知らずに気温が上がり、寝汗で脱水、そのまま熱中症になるパターンも少なくありません。電気代がもったいないと就寝時にエアコンを切る方も多いですが、気温が高い日は夜もエアコンをかけて寝ることをおすすめします。
また、熱中症は体力がないとかかりやすい傾向にあります。そのため高齢者や乳幼児などはとくに注意が必要です。また、体温調節が苦手な方が多い、身体に障害のある方や肥満の方も要注意。こまめな水分補給と暑さ対策を心掛けましょう。

熱中症になりやすい時期や人

もし熱中症になったら

もし熱中症になった・熱中症と疑わしい人がいる場合は、素早い応急処置が肝心です。涼しい場所に移動する、体を冷やすなど、直ぐにできる対策を行うほか、場合によっては救急車を呼んだり、医療機関への受診も重要です。症状が軽いからと放っておくと、寝ている間や数時間後に症状が急変することも。熱中症が疑われる場合は、甘く考えず、しっかりと休みましょう。

もし熱中症になったら

熱中症の予防・対策

熱中症の予防には、体温調節とこまめな水分補給が大切です。体温調節のしにくい屋外では携帯扇風機などで涼んだり。のどの渇きを感じなくても、こまめに水分・塩分、経口補水液などを補給しましょう。

水分補給

水分補給は熱中症に欠かせない予防策です。喉が渇いたと感じたときには遅いことがあるので、時間を決めて定期的に摂取するのがおすすめです。理想は1回200ml程度を、通常は1時間おきに、運動時は10〜20分おきに摂取すること。なかでも経口補水液は真水よりも水分の吸収が優れているとされ、脱水症の際には適しているとされています。また、汗を多くかく場合は、一緒に塩分をとるようにするとさらに効果的です。

一方で、カフェインは利尿作用があり、水分補給に向かないので、コーヒーや緑茶(とくに玉露)は避けたほうがいいでしょう。お酒などもアルコールも水分補給には向きません。

また、体の熱を下げるためにも、外出中は冷たい飲み物を摂りたいので、保冷が可能なマグボトルがあるといいでしょう。通勤や通学など日常的な持ち運びには軽量タイプのマグボトルが人気です。

水分補給

お出かけ時の暑さ対策

お出かけ時は暑さ対策が必要です。とくに屋外でのレジャーやイベントは長い時間、日差しの下にいるのは危険。こまめな水分補給や休憩を心掛け、無理なく楽しみましょう。また、お子さまや高齢者のお出かけは、より気を付ける必要があります。とくにお子さまは地面に近く、日差しの照り返しにも要注意!大人の方がしっかり見守ってあげましょう。

通勤や通学といった日常的に外で移動する場合も、暑さを和らげてくれる携帯扇風機や日傘があると便利です。日傘は女性のもののイメージがありますが、近年は男性用の日傘が売られるなど夏の暑さ対策には欠かせないアイテムとなっています。

また、汗で肌に生地がくっついて放熱を妨げることがあるので汗をかいてもべた付かない夏用の機能性インナーやファン付きウェアも効果的です。

お出かけ時の暑さ対策

    おうちのなかの暑さ対策

    体力のない方や体調が優れない方がエアコンを我慢するなど、室内で熱中症を起こすケースが近年増加してきています。 おうちのなかでも熱中症対策は必須です。とくに就寝中や調理中は知らず知らずに室温が上がることがあるので注意しましょう。
    人は、寝ている間に、コップ一杯分の汗をかくといわれています。節電のためにエアコンを切る、トイレが億劫なので寝る前は水を飲まないという方は特に危険です。 暑い夜はエアコンを使う、水枕で体を冷やすなど、寝ている間に体温が上がりすぎないように対策が必要です。

    キッチンは火を扱うため温度が高くなりがち。扇風機等を使って涼しい風を取り入れたり、常に換気する、こまめに水分補給するといった対策をするとともに、火を使わず電子レンジで加熱する、お惣菜を活用するなど調理方法を工夫するのも効果的です。

    おうちのなかの暑さ対策

    スポーツ・屋外作業時の暑さ対策

    スポーツをする方や設業、農業など屋外で作業する方は、熱中症にかかりやすい傾向にあります。とくに、夏の初めや梅雨の合間など暑くなってきたばかりの時期、蒸し暑い日などは体が暑さに慣れていないので、要注意です。

    屋外での活動時は、こまめに水分を補給したり、休憩をしっかりとるなど、十分な対策を行いましょう。水分補給は水やお茶より、スポーツドリンクなどの水分とエネルギーが同時にチャージできる飲料がおすすめ。暑くて食欲がない場合は、喉を通りやすいゼリー状の栄養食品なども活用しましょう。ただし、頼りすぎるのは禁物です!

    汗のにおいが気になる…というか方は、冷感成分の入ったクール系の制汗剤やスプレーなどを上手に活用することで、体温調整と気になる匂い対策を同時に解決できることもありますよ!

    スポーツ・屋外作業時の暑さ対策

    体づくり

    熱中症は環境や行動である程度予防できますが資本はやっぱり体です!日頃の体調管理や運動で、熱中症にかかりづらい体を目指しましょう。

    体づくりの基本はバランスの良い食事と軽い運動、質のいい睡眠です。 3食きちんと栄養をとり、適度な運動で筋肉を維持し、快適な睡眠環境で眠ることで健康的な体を手に入れましょう!

    とくに、日常的に運動しておくと、汗をかきやすくなるため正常な体温をキープしやすくなります。 暑い季節は日中お出かけするのが億劫な場合も多いので、室内で運動ができるフィットネスバイクやウォーキングマシンなどがおすすめ。 一人で続けられるか不安な場合は、ゴルフやテニスなど親しい人と一緒にはじめてみてはいかがでしょうか。

    体づくり

    「暑さ指数」で対策をとろう!

    熱中症の予防に役立つのが、「暑さ指数(WBGT)」。熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 天気予報などで使われることもあるので、見たことがある方も多いと思います。「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」の4段階に分類されており、その日の熱中症対策の指標になります。暑さ指数が高い日に外出しないといけない場合は、こまめな水分補給はもちろん、体を冷やすことも重要。近年は携帯型の扇風機も充実しているので、お出かけの際は、ぜひ活用してください!

    「暑さ指数」で対策をとろう!

    最後に

    「熱中症」は命にかかわる危険な症状です。ちょっとした工夫や対策で未然に防げるので、しっかり対策を行い、暑い季節を乗り切りましょう。 もしも、熱中症にかかってしまった場合には、早急な処置が大切です。 1.涼しい場所へ移動させる、2.体を冷やし体温を下げる、3.塩分・水分をしっかり補給する(嘔吐した場合、意識がない場合は避ける)といった応急処置を行い、意識がない場合は、迷わずに救急車を呼びましょう。 今年は新型コロナウイルスと熱中症、2つの対策が必要です。体調が悪い時は無理せず自宅で静養する、体温を計って自分の体の状態を把握するなど、自身に気を使って暑い季節を乗り越えましょう!